スイカ、薄いか便利か!? 発行数が2000万枚突破

2007年04月11日 06:30

スイカ(Suica)イメージ【東日本旅客鉄道(JR東日本)(9020)】は4月10日、IC乗車券「スイカ(Suica)」が4月9日に発行枚数2000万枚を突破し2003万枚に達したと発表した(【発表リリース、PDF】)。発行開始から6年足らずでの達成となる。

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リリースによると「スイカ」の発行は2001年11月18日。首都圏にICカード改札口のシステムが導入されると共に「スイカ」サービスもスタート。その後東京モノレールやりんかい線との相互利用や、ビューカードとの一体化カード「ビュー・スイカ」の誕生、定期券サービスの開始、さらに2004年3月には電子マネーシステムの導入など、さまざまな進化を遂げている。そしてJR西日本の「イコカ(ICOCA)」との相互利用や「モバイルスイカ」の導入を経て便利さはさらに増加し、ユーザーのニーズに応える変化を続けている。

特に電子マネー機能についてはニーズが急速に増加し、今回2000万枚を突破した全体数に対し、1641万枚までが電子マネー対応とのこと。

今年3月からはこれまでの懸案事項だった私鉄やバスの共通IC乗車券「パスモ」との相互利用が成し遂げられ、発行枚数ペースもますます増えているとのこと。

電子マネーやその機能を持つカードは主要大手インフラ(鉄道やコンビニ、スーパー、小売)が、色々な特徴を持たせて自社独自のブランドを作り出し、消費者への普及を推し進めている。利用できる限りにおいては非常に便利であることから、世間一般にディファクト・スタンダートとして認められる地位を確保できれば、その仕様を持つ企業に多種多彩な恩恵をもたらすため、各社とも必至に普及を画策している。

使う側にしてみれば「電子マネーは確かに便利だけど色々規格が増えて『このカードはここでは使えず、別のカードはあちらでは使えない』なんてことばかり。結局不便じゃないか」「何枚カードを持たせるつもりだい?」というパターンが増えているのも事実。早いところカードの仕様を多くても2、3種類程度に統一してほしいとは、利用者側からの考えなのだが、どうだろうか。

その観点からすると、「スイカ」はその「標準カード」の位置にもっとも近い場所にいるのかもしれない。

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