ジャスダックで新市場創設正式発表・新技術企業が対象

2007年03月30日 06:30

株式イメージ以前ジャスダック証券取引所が最先端技術などを事業対象とする企業向けの新市場を創設する検討をしていると【ジャスダックで先端企業向け新市場開設の動き】で報じたが、今件についてジャスダック証券取引所は3月29日、正式に【新市場の創設に関する制度要綱及び名称の公募について】というリリースを配布し、新市場の創設を公表した。同時にこの新市場の名称の一般公募も始まっている。具体的にいつ創設するのかは未発表。

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リリースによると、今回創設する新市場では、利益や純資産などの上場基準を既存のジャスダック市場よりもゆるやかなものとし、ベンチャー企業の資金調達をより容易にするよう支援する目的がある。上場対象を「将来性のあるテクノロジー開発やビジネスモデル展開を行う成長の可能性を有する企業」としているところからも、ベンチャー企業への支援を主目的としていることは明らか。

ただし、上場審査においては、有識者で構成する技術評価委員会が上場申請をした企業の技術を評価、上場廃止基準を厳しくするなどし、「なんだかわけが分からない技術を有する企業が上場したけど、結局上場ゴールじゃないか」と個人投資家らを失望させないよう、投資家保護にも配慮を行う。

今回の新市場の創設により、既存のジャスダック市場は「堅実かつ安定的な成長を目指す上場企業群」と位置づけ、堅実性を高めた企業群と定義する構想があるようだ。つまり、東証一部・二部とマザーズとのような関係を、ジャスダックと今回の新市場との間にも構築したい目論見である。

ジャスダックそのものが世間一般には新興企業向け市場というイメージがあり、上場基準の違いなどからも実質的にはそのような企業配分になっているのは事実。新市場の創設でジャスダックの既存イメージを払しょくする考えもあるのかもしれない。

また、新市場のネーミングコンテスト、もとい募集は、誰でも応募ができる。センスある名前をつけて送ってみよう。万一にでもアイディアが採用されれば、少なくとも数十年の間は自分で名前をつけた市場が日本国内で開かれるという、何物にも代えがたい名誉を得ることができるのだ。

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