病院で見かける健康関連フリーマガジンと入手の不便さ、その解消法を考える

2007年03月04日 12:30

書籍イメージ当方は今でも隔月くらいのペースで健康診断のために通院し、血液検査や問診を受ける立場にある。検査や問診までの待ち時間は意外に長いもの。そんな時に役立つのが、書籍コーナーに置かれているフリーマガジン・フリーペーパーと呼ばれる無料配布情報誌。駅中に設置されているR25や最近配布が始まったフリーコミック誌「コミック・ガンボ」などが今や著名だが、病院内のフリーマガジンは読む人が何らかの事情で病院に来ているということもあり、ターゲットを絞った内容になっている。

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【元気読本の健康誌コーナー】で紹介されているのは、同編集部が関連する医療系フリーマガジンのすべて。サイト名と同じで「健康」をキーワードにした豊かな生活をテーマとし、さまざまな健康情報を提供する「健康読本」を筆頭に、高齢者向けの健康情報満載な「健康読本」、医療関係者と患者を結ぶ【メディカル・レピオス】、女性のためのナチュラルヘルシーマガジン【オプトライフ】、看護師さんたちを応援する「ルミナス(Luminurse)」、ポジティブな心で入院生活を過ごそうという人のための「ポジココ」、食・睡眠・運動・心の4つをキーワードにシニア層の健康を考える「4health」など。中には自衛官向けの健康マガジン「からだSelf Defense」などというものもある。

これらのフリーマガジンはそれぞれの関連する場所に無料配布する形で設置されているようだが、配していない病院も多いだろうし、うまく置かれているタイミングに来院するとも限らず、(R25など普通のフリーマガジン同様)一般の雑誌以上に手に入れることは難しい。例えば【元気読本】には年間2100円(送料など込み)で有料配布してくれるようだが、フリーマガジンなのに有料なのは本末転倒な気がして注文するのも気が引けてしまう。これは他のフリーマガジンにもいえることだ。

そもそもフリーマガジン・ペーパーは「無料」が最大のメリットで、同時に広告掲載料で運営費や利益をまかなっている。広告料・広告効果を得るためには一人でも多くの人に見てもらう方が良い。ならば実物を配布してから一定期間が過ぎたものは、バックナンバーとしてそのすべてをPDFか何かで無料配布してもらえないものだろうか。

ダウンロードあるいはネット上での閲覧形式にした場合、どれだけの数が配布されたのかが把握しにくくなるという出版社側の事情もあるだろう。が、少なくとも「読みたい」という人のニーズには応えられるし、同時に広告にも目が留まるので宣伝効果も期待できるはず。データも元々製本の過程でデジタル化しているはずだから、手間はほとんどかからないだろう。

ましてや医療関係の情報ならば、データの蓄積や参照性は漫画や一般のフリーマガジンに比べれば格段の必要度があるに違いない。当方も「時間を有効に使うためにもニーズの高い1ヶ月分のTV番組表を中心に、健康をキーワードとした情報や、早期社会復帰に役立つ情報など回復後の生活に関する意欲や希望をもっていただけるような情報を提供」という「ポジココ」の説明文を読んで、「入院の際にこれに目を通せる機会があれば、もう少し安寧な気持ちでいられたかもしれない」と思うと共に、(手元に冊子が無くとも)パソコンで閲覧できていれば、と考えるようにもなった。実物のサンプルはネット上に記載されていないが、それぞれのフリーマガジンの説明文を読んで「ネット上でバックナンバーを読みたい」と思う人も多いはずだ。

「手にとってもらい、広告に目を通してもらう」という前提で考えられているビジネスモデルで出版されるフリーマガジンであるだけに、いきなり全文バックナンバーを閲覧可能、ということは恐らくムリだろう。ただ、逆に「手渡しでもネット上からの閲覧でも無料なのだから、ネット上で見てもらった上での告知効果も期待してよいのでは」という考え方もできる。「読者に役に立ってもらう」という大儀もずっと果たしやすくなる。

「元気読本」はもちろん、フリーマガジンを提供している他の編集部も、バックナンバーの掲載については、ぜひとも検討してほしいものだ。


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