【更新】ノーリツ(5943)に投資ファンドが10倍以上の増配要求

2007年03月09日 06:30

株式イメージ大手給湯器メーカーの【ノーリツ(5943)】は3月29日開催予定の株主総会における周知通知を発表したが、その資料によると株主のアメリカ投資ファンド「フルサ・オルタナティブ・ストラテジーズ」が、現在予定している配当の10倍以上の増配を求めていることが明らかになった([資料配布ページ]、[参考記事:読売新聞])。

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これは第7号・第8号議案に該当するもので、議決権数は450個と記載されている。提案内容は

第7号議案
 別途積立金326億0900万円を繰越利益余剰金に振り替える。
第8号議案
 (第7号議案の余剰金を元に)1株あたりの期末配当を286円とし、今期の合計配当金を300円とする。

理由:世界のトップ企業と同様に「最適な資本構成」による効率的な事業経営をすべきで、その第一歩として内部留保の返還をすべき。今件提案の300円配当は今期限りではなく、今後も継続されるべき。
※会社側提案ではすでに繰越利益余剰金として64億4300万円が計上されている。


としている。さらに【ソトー(3571)】【ユシロ化学工業(5013)】を例にあげ、極端な例ではないとし、正論であることをうたっている。仮にこの案が通れば、8日終値2335円で算出した配当利回りは12.8%となる。

これに対しノーリツ側では「製品開発や品質保証体質の整備、新事業の開発などのために内部留保は必要」とし、反対を表明している。

内部留保に目をつけて多額の配当を要求し、それが出来なければ総会決議を反対し、あるいは高額での持ち株の買取を要求するというパターンはグリーンメーラー(発行会社に高値で買い取らせる買収者)的な手法といえる。今回はまだ多額配当の要求の段階だが、仮にこれが否決されれば、次なる手を「フルサ・オルタナティブ・ストラテジーズ」が取って来るのはごく自然な手段と思われる。

なおノーリツの筆頭株主は2006年12月31日段階で、先に【米投資ファンドスティールパートナーズ、日本企業の株式続々買い増し】でも名前が挙がったスティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック(Steel Partners)。持ち株比率は15.39%。外資系の持ち株比率は昨年6月の段階で29.8%に達している。今回のフルサ・オルタナティブ・ストラテジーズの訴えに他の外資系株主が賛同するとなれば、ノーリツの株主総会は波乱に満ちたものとなるだろう。

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