フジテレビ(4676)、ライブドアを提訴・345億492万円+遅延損害金を求める

2007年03月26日 20:30

株式イメージ【フジテレビジョン(4676)】は3月26日、ライブドアを相手取り345億492万円と遅延損害金の損害賠償を求める訴訟を東京地方裁判所に提起した([このリンク先のページ(c-direct.ne.jpなど)は掲載が終了しています])。

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リリースなどによるとフジテレビは2005年5月23日にライブドアの第三者割当増資約440億円を引き受け、1億3374万株を取得した。しかし2006年1月にライブドアへ証券取引法違反による強制捜査が行われ株価は急落し、その後上場も廃止。その間にフジテレビ側は【USEN(4842)】の宇野康秀社長へ約95億円でライブドア株式を売却している。

フジテレビ側の訴えによれば、この買値と売値の差額である約345億円について、3月23日に法人としてのライブドアに対する東京地方裁判所の有罪判決(罰金2億8000万円)を踏まえ、訴訟を提起したと説明している。

ライブドア側では証券取引法違反容疑に対する判決については控訴しない方針を明らかにしており、地裁での判決で確定するとほぼ判断されたため、今回フジテレビ側も提訴に踏み切ったのだろう。

とはいえ各種報告書が詐称されていたので正しい判断ができなかったというフジテレビ側の主張も理解できなくもないが「440億円で買って95億円で売ったから差額全額を利子つけて返せ」というのは、いささかおかしな話と考えることもできる(フジ側も株主の手前、というのもあるのだろう)。

ライブドア側の責任自体は免れようもないが、フジテレビ側の判断で購入したのだからという点も考慮した上で、良くて1割、恐らくは数億単位での賠償額に落ち着くのではないかと思われる。

個人的にはむしろ「大儲けしている当時の経営陣に請求したら?」という思いもあるのだが、法で定められている以上、それも難しいのだろう。


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