堀江貴文元社長に有罪・2年6か月の実刑判決

2007年03月16日 12:30

株式イメージ昨年の「ライブドア・マネックスショック」を引き起こした、粉飾決算事件で逮捕されたものの無罪を主張している、ライブドアの堀江貴文元社長に対し、東京地方裁判所は3月16日午前10時過ぎ、執行猶予のつかない有罪・懲役2年6か月の実刑との判決を言い渡した。今件についてはライブドアの急成長が違法な手段によって支えられていたものか、そして堀江元社長が不正に関わっていたのかについて、司法の判断が注目されていた。

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堀江元社長は2004年の決算を53億円あまり粉飾したほか、関連企業の買収などでいつわりの発表をしたとし、証券取引法違反の罪に問われていた。検察側ではこれらの行為について「多くの投資家をあざむいた」として懲役4年を求刑。それに対し堀江元社長は一貫して無実を主張すると共に、「客観的な証拠を無視し、実態とかけ離れたストーリーを作り上げられた」とし、検察側の姿勢を厳しく批判していた。さらに裁判の過程でかつての側近ら元幹部たちが法定で堀江元社長の指示によって不正を行ったと証言したものの、これについても「でまかせだ」と反論していた。

今件について東京地方裁判所では「有罪判決・懲役2年6か月」を言い渡し、堀江元社長の主張を退ける判決を下した。

堀江元社長らに対しては虚偽の決算書の提示をしていたことで投資判断を誤ったとし、ライブドア株式を購入して損失を出した多くの個人投資家らから損害賠償請求訴訟も提起されていた(【ライブドアへの個人株主の損害賠償請求相次ぐ、最終的に3000人超】)。今回の刑事判決が大きく影響することもあり、今後こちらについても事態の進展があるものと思われる。

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