ステルス戦闘機F22ラプター、さらに8機が嘉手納基地に到着・2機はトラブルで引き返す

2007年02月18日 19:35

F22Aラプターイメージ[このリンク先のページ(tbs.co.jpなど)は掲載が終了しています]などが報じたところによると、アメリカ本土以外では初の実戦配備となる沖縄嘉手納基地への配備が始まった、アメリカの最新鋭ステルス戦闘機F22ラプター(Raptor)が、先日17日の2機に続き8機、到着した。残り2機は機器のトラブルがあり、アメリカ領内の孤島、ウェーク島(Wake Island)に向かったとのこと。

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F22Aラプターイメージ今回配備される予定の12機は、アメリカ・バージニア州ラングレー基地の【ラングレー基地の第27戦闘飛行隊(Langley Air Force Base 27TH FIGHTER SQUADRON)】所属機。先にも嘉手納基地への飛行が天候と運行システムのソフトウェア不具合で延期され、ようやく到着したもののさらに2機トラブルで配備が延期されるなど、非常にデリケートな機体であることがうかがえる。なおアメリカ政府は配備理由について「極東における米軍の適切な抑止体制を維持するため」と日本政府に説明している

F-22Aはレーダーに映りにくいというステルス性能を持つアメリカ空軍の最新鋭戦闘機。開発元のロッキード社によれば「落下中の目標物26個に対してすべてに命中弾を与えるのに成功」「F15を相手にするのなら同時に6機に対処できる」「空中戦では140勝0敗の成績」「稼働率97%という高度運用性」などの高性能を誇る。今回の配備にあわせ整備要員などの人員250人ほども合わせて派遣される。

飛行ルートイメージただし今回の配備は期間を数週間から長くとも5か月程度になる見込みで、在日米軍側では「特定の脅威を想定したものではない」ともコメントしている。一応状況が進展したともいわれている六か国協議ではこのF22Aに関する言及が行われたとの話も一部には伝わっているが、今回の来訪が何らかのブラフ・圧力をかけている意図があるのかどうかは不明。

なおトラブルで行き先を変更した2機が向かったウェーク島は、グアムとハワイを結ぶ航空路上にあるアメリカの孤島。軍用機などの緊急着陸飛行場として用いられている。空路図を見てもらうとお分かりの通りウェーク島はかなりハワイ側にあり、予定よりだいぶ手前で2機が分岐したことが分かる(つまり離陸からまもなくで何らかのトラブルが発生したようだ……またはさらに先まで進んだ段階でトラブルが起き、嘉手納まで到着がかなわないと判断しウェーク島まで戻ったのかもしれない)。ウェーク島、あるいはハワイに引き返した上での修理・復旧がいつごろになるのか、気になるところではある。

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