10円まんじゅう(夢菓蔵)試食レポート

2007年02月03日 12:30

10円まんじゅう(夢菓蔵)イメージGarbage Shot」第五十四回。今回は先に【口休めに最適!? 1個10円の「10円まんじゅう」が売れているという話】で取り上げた、最近流行っているという「10円まんじゅう」のうち、通販で販売されている『羽後国10円饅頭(まんじゅう)』を紹介。【和ふ庵】のフランチャイズ展開している方の「10円まんじゅう」は当方(不破)の近所に支店が出来たようなので、また日を改めてということで。

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さて。先の記事でも説明したように「10円まんじゅう」は、「ちょっと口休めに」としてお菓子をつまむ最近の流行に乗っているようで、日本の代表的な和菓子の一つという位置づけ以上のパワーで売れているという。コンビニにはミニサイズのお菓子がずらりと棚に並べられるようになったし、レジ横食品にも先の「中華まん」とは別のポジションにきんつばやおまんじゅうがよく見かけられるようになった。一口でぽんっと口の中に納まる小ささが気軽さに拍車をかけると共に、可愛らしさも相まって子どもやOLにも受けているようだ。

「ミニサイズの口休めお菓子の流行り」はここ数年来のものであり、過去にはあまり例を見ない。「量を少なく、その分高級感と味の充実感に重点をおいた」お菓子は多くの年齢層に好まれるため、店舗やメーカーとしても展開しやすい。それが「10円まんじゅう」をヒットさせている、「ミニ菓子ブーム」を生み出した原因だろう。

「羽後国10円饅頭(まんじゅう)」はクール宅急便で送られてきた。そのままシャリシャリという歯ごたえを楽しみながら食べる……のではもちろん無くて、冷凍に近い低温でのもの。触るとぷにぷにする。

一包みで48個入り565円(税込)の「羽後国10円饅頭(まんじゅう)」。写真は二包み分(※一人では食べきれないので職場で分けました)。
一包みで48個入り565円(税込)の「羽後国10円饅頭(まんじゅう)」。写真は二包み分(※一人では食べきれないので当方の職場で分けました)。
パッケージを開けると中にはぎっしりとまんじゅうが詰まっている。温泉たまごをゆでているかごのイメージ。
パッケージを開けると中にはぎっしりとまんじゅうが詰まっている。温泉たまごをゆでているかごのイメージ。

その場で食べきれない場合は冷凍庫に保存。10日くらいは日持ちするとのこと。食べる時にラップで覆って45秒~1分(5個・500W)温めれば出来上がり。

電子レンジで温めてみる。表皮の光沢が美しい。
電子レンジで温めてみる。表皮の光沢が美しい。

大きさだが直径は40ミリ・高さは30ミリ。一つあたりの重さは約15グラムで、500円玉なら2つ、10円玉なら三つ分ほどの重量。まさに「手のひらサイズ」「ひとくちサイズ」なわけだ。

一つ手に取ってみる。小ささがお分かりだろうか。ちょっと力を入れると凹んだまま戻らないあたりも愛らしい。
一つ手に取ってみる。小ささがお分かりだろうか。ちょっと力を入れると凹んだまま戻らないあたりも愛らしい。

電子レンジで温めると表皮の光沢が一層増す。一つ手に取ってみると中の包みの部分が想像以上にやわらかく、マシュマロに近い「ふにふに」「弾力」感がある。ただ、復元力は今ひとつのようで、ちょっと力を入れたら凹みが元に戻らなくなってしまった(笑)

断面を見るために包丁を入れてみたのだが、皮の部分があまりにも柔らかくて一部つぶれてしまった。それでも中を見てみると、言葉どおり「黒糖のこしあん」がぎっしりと詰まっているのが分かる。

断面図。小さな体にたっぷりの黒糖のこしあん。
断面図。小さな体にたっぷりの黒糖のこしあん。

一つをぽいっと口に放り込んでみたが、確かにこれはウマい。皮の生地部分がもちもちとして、中の黒糖こしあんのほどよい甘味と絶妙にマッチする。電子レンジで直前に温めたから、というのもあるのだろうが、ほくほく感もあいまって口の中にほんわかとした甘さが浸透していく。

一つ一つがそれほど大きくないので、至福のときはすぐに終焉を迎えてしまう。そこで「もう一つ」「もう一個だけ」「さらに一つ」とついつい口に運んでしまう。こういった小さな駄菓子の最大の利点であり、注意しなければならない点でもある。「♪止められない止まらない、カルビーのかっぱえびせん」モードに容易に突入する、非常に危険なおまんじゅうだ。これで1つ10円となれば、そりゃあ売れるだろう。100円玉1枚でも10個買えるのだから。

長期間の保存が利かないのは仕方ないだろう。しかし手軽に用意でき、小さくまとまっているので、例えば小食の人や小さな子ども向けには少なめに、といった感じで数で量も自由に調整できるのが嬉しい。安いから、小さいから味もいい加減というわけではなく、生地のもちもち感とあんの甘さがたまらない。小腹がすいたときやお茶請けにもぴったり。他の「10円まんじゅう」同様に、「10円だからって気軽に見ないでねっ」というまんじゅうの訴えが正しかったことをあらためて思い知らされたのであった。


(最終更新:2013/09/02)

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