【更新】いじめや学級崩壊防止にお役立ち!?「五色百人一首」に豪華版登場

2007年01月10日 12:30

百人一首イメージ[産経新聞]に気になる記事が掲載されていた。百人一首が学級崩壊やいじめ防止に役立つものとして、教育界から注目を集めているのだという。記事では多くの子どもが楽しめるように仕組みをシンプルにした『五色百人一首』と、それの『豪華愛蔵版』が登場することが紹介されている。

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元記事によると「五色百人一首」とは言葉通り、百人一首を20枚ずつ五色の色に塗り分けたもの。25年ほど前に東京都大田区立雪谷小学校の小島光雄校長(当時)が考案、サークル活動などで全国に広めていった。今では【全国規模の協会】も設立されている。

疑問がいくつかわくが、その疑問への回答も元記事には書かれている。まず一つ目の疑問は「なぜ五色・20枚ずつに分けるのか」。元々百人一首とは「詠み手が上の句を詠んで、それに対応する下の句の札を競争相手より早く手に入れるかを競う」というもの。従来なら名前どおり百枚の札が場におかれることになるが、それでは覚えるのも大変だし広い場も必要。決着がつくまでに時間がかかる。

しかし20枚という限定した枚数にすれば、早い場合には3分程度で勝負がついてしまうという。シンプルでお気軽にプレイでき、現代の風潮にマッチするし、勝ち抜き戦などのイベントを組むのにも適している。

次に「どうして(五色)百人一首で学級崩壊やいじめ予防ができるのか」。これは、五色百人一首で遊ぶことにより、

・子どもたちに集中力がつく
・ルールを守るという意識がはぐくまれる
・先生と子どもたち、子どもたち同士のつながりが強くなる


などの効果があらわれ、日本の伝統文化を通じてクラスにまとまりが生まれ、いじめ防止にもつながるのだという。実際に五色百人一首を取り入れて、学級崩壊がおさまり、クラスにまとまりが出たケースもあるとのこと。

今回発売される豪華愛蔵版は、子供たちの可能性を上手に引き出す指導法で知られ、この「五色百人一首」の普及にも貢献した向山洋一氏が、将棋を通じて知り合った人たちと起業し製作したとのこと。また先生向けに声優の野村道子さん(「ドラえもん」のしずかちゃん役)が音読を担当した読み方レッスン用CDも販売されているという。

百人一首といえば先に【任天堂(7974)、得意分野の融合ソフト「DS時雨殿」を12月14日に発売】でも報じたように、ニンテンドーDS向けのタイトル『タッチで楽しむ百人一首 DS時雨殿』も発売されている。こちらも評判は高く、掲示板や通販サイトの感想を見ても好印象のものが多い。

「百人一首」は古典や日本古来の文化にあったものであるから、授業の中に取り入れることもできるし、世代を超えて遊ぶこともできるだろう。さらに「100枚の札では多すぎるから」というハードルを「だったら5つに分けて20枚ずつにすればよい」という、いわばコロンブスの卵的発想には恐れ入るばかりだ。

子どもたちの連帯感を育んだり、先生と生徒の間のコミュニケーションを促進するために、興味のわくもので共同作業をさせるのは良い方法といえる。そのための手段として、「五色百人一首」を創り選んだのは、面白いアイディアだといえよう。


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(最終更新:2013/09/14)

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