任天堂(7974)、得意分野の融合ソフト「DS時雨殿」を12月14日に発売

2006年11月16日 19:30

ゲームイメージ【京都新聞】が報じたところによると、[任天堂(7974)]は12月14日に携帯ゲーム機ニンテンドーDS用として、百人一首の体験学習施設【時雨(しぐれ)殿】の展示内容が楽しめるソフト『タッチで楽しむ百人一首 DS時雨殿』を発売する。定価3800円。かるた遊びなどを通じて百人一首が面白楽しく学べるという。

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記事によると、今ソフトは「時雨殿」で展示されているゲームを移植したものなどで構成されており、メインとなる「体感かるた5番勝負」では、本体から発せられる音声による和歌朗詠を聞き、画面上に複数表示された下の句のうち合致するものをタッチペンで選ぶという、DSの機能をうまく活用した本格的な内容となっている。また、対戦相手として、清少納言や蝉丸、紫式部など、歴史上の歌人たちが実写で登場するという。また、無線LANによる対戦プレイも可能。

他にも語呂合わせやイラスト、歌人との試合を通じ、百人一首が覚えられる学習機能も内蔵。さらに京都の名所や百人一首由来の場所を探索して地図で表示する、観光案内機能もある。

「時雨殿」ではニンテンドーDSライトからボタンなどを外した専用端末「時雨殿なび」が案内端末として使われており、施設設備と端末の連動の仕組みによって楽しみながら館内を散策できる仕組みが用意されている。山内溥相談役が総事業費約21億円を寄付し、展示内容の開発でも同社が協力しただけのものはある。

そして今回発売される『タッチで楽しむ百人一首 DS時雨殿』は、まさにこの「時雨殿なび」の経験を活かし、また流用したものに他ならない。作ったものが相互に相乗効果を生み、より良い、新しいものを創造して行くという好例だろう。

百人一首を遊びとして時間を費やす子どもも少なくなったかもしれないが、歴史や古文の勉強もかねて、『タッチで楽しむ百人一首 DS時雨殿』はむしろ学習教材として使えるのではないかとも思われる。今後このような、「遊びながら学べる」タイプのソフトが次々と出てくるだろう。そのようなソフトが作れる下地が用意してあるニンテンドーDSの奥深さに、改めて感心せざるを得ない。


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(最終更新:2013/09/15)

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