【更新】紅茶で心臓病予防!? ただしミルクティーでは効果なし

2007年01月10日 07:30

紅茶イメージ[YOMIURI ONLINE]が伝えるところによると、紅茶には心臓病を防ぐ効果があると言われているが、その効果もミルクを入れてしまうと無くなってしまうことがベルリン医科大付属病院(ドイツ)の研究で明らかになった。

スポンサードリンク

これは更年期を過ぎた健康な女性16人を対象に、何も加えない紅茶と脱脂乳のミルクを10%加えた紅茶とを500ミリリットル飲んでもらう実験を行ったもの。飲む前と飲んでから2時間経過したあとに腕の動脈を超音波で調べて、血管の弾力性を示す指標「FMD」を計測した。

FMDは血管内皮の機能を反映し、低い数値は心臓病の兆候につながるという。実験の結果、ストレートの紅茶ではこの数字が4.3%向上したが、ミルク入りではほとんど変わらなかったという。さらにねずみの細胞を使った実験で原因を分析したところ、ミルクに含まれるたんぱく質のうち、カゼインと呼ばれる成分が紅茶の有効成分と結合して効果を発揮させなくさせることが分かったという。

これまでにも紅茶に多く含まれるポリフェノールは抗酸化作用を持つ物質として、心臓病を予防する働きを持つことで知られている。また一方カゼインも、栄養価が高いたんぱく質であることから、栄養補助剤として使われたり、加工飲料などに用いられることが多い。

今回発見された作用は「ポリフェノールとカゼイン(ミルク)の食い合わせが非常に悪かった」ということになるのだろう。健康維持・促進のために紅茶を意図的にたしなんでいる人がいたら、今後はミルクティーは避けてストレートやレモンティーにして味わった方が良いかもしれない。


■関連記事:
【1日3杯の紅茶でがん予防などの健康増進効果が、イギリスメディア伝える】
【赤ワインのポリフェノールを使った「肥満でも長生き」サプリが数年来のうちに登場!?】

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ