オリーブ油ががん予防に有効!? 少量で細胞の酸化を抑制する効果

2006年12月28日 19:30

オリーブ油イメージ【デーリー・エクスプレス】が報じたところによると、1日スプーン4さじ分のオリーブ油ががん予防に有益であることが、デンマーク大学病院の研究グループによって明らかにされた。オリーブ油が血液中の「病気の引き金となる物質」を取り除き、細胞の酸化を防ぐのだという。

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研究グループではさまざまな地中海料理を作る際にオリーブ油を使うことで、がんのリスクを低めるだけでなく、アルツハイマーや肥満、心臓病にも効果的であるとしている。またオリーブ油による今回明らかにされた効果が、スペインやイタリアなど地中海湾岸に住む人たちが他のヨーロッパの人たちに比べて、がんの発生率や心臓病の発症率が低く、長生きすることを手助けしているとも語っている。

バランスのとれた食事と運動。
その上でオリーブ油を積極的に
摂取することでさまざまな効果が
期待できる……!?

研究グループのHenrik Poulsen博士は「今までのあらゆる研究結果によると、オリーブ油は素晴らしく健康的な食物に他なりません(Every piece of evidence so far points to olive oil being a healthy food)」とコメントしている。また、元記事のデーリー・エクスプレス付のRosemary Leonard医師は「地中海料理は非常に体に良いですね」とかたった。

研究グループではヨーロッパ5か国から20歳~60歳の健康な男性に対して25ミリリットルのオリーブ油を毎日食事に追加し2週間経過させたところ、細胞の酸化度合いをしめす物質8oxodGの値が13%も少なくなっていたという。なおこの物質は、細胞のバランスを崩し、がんの原因となることが知られている。

さらに研究グループでは、ヨーロッパ北部と南部でオリーブ油の消費量の違いが存在するが、それががんの発生率と密接な係わり合いがあるかもしれないと述べている。また、「オリーブ油万能、大万歳」というのでは決して無く、バランスの取れた食事、カロリーコントロールが前提として存在し、よい食事や運動の代替品としてオリーブ油を接するのは間違っているとも強調している。

一方で「普段動物性の脂を使っているのなら、オリーブ油に代えるのは素晴らしいアイティアだ」とも述べている。また、効果を確かなものとするため、さらに長期の研究期間が必要だとのことである。

似たような話では先に【赤ワインのポリフェノールを使った「肥満でも長生き」サプリが数年来のうちに登場!?】で、赤ワインが体によいという話をお伝えした。つまりこれらの諸説が正しいとすれば、「赤ワインでオリーブ油をふんだんに使った地中海料理をいただくのが最強」ということになる。……というのは多少大げさかもしれないが、指摘されているようにそれらの食材を常日頃から口にしている人たちに健康で長生きする人が多く、特定の病気にかかりにくい傾向があるのも、無視できるものではなさそうだ。

(最終更新:2013/08/30)

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