代々木アニメーション学院で学費振込み詐欺(?)事件発生中

2006年12月15日 12:30

時節イメージ先に【代アニ、民事再生法適用申請・負債総額22億円】でも報じたように民事再生法適用申請をした代々木ライブ・アニメイションが運営している、アニメーションやゲーム制作講座を開設していることで有名な【代々木アニメーション学院(代アニ)】において、現学院側が「学費振込み詐欺」と伝える、学費の振込先変更要求書が代アニの生徒らに送付されていることが明らかになった。

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現・代アニ側の公式サイトなどからの発表によるとこの「学費振込み詐欺」は、「代アニ」が代々木ライブ・アニメイション前代表・大矢敏行氏の名をかたり、「代アニが大矢学園に生まれ変わった・理事長は大矢敏行」という内容と共に学費の振込先を変更するようにとの文面が生徒たちに送りつけられているとのこと。

学費振込詐欺について
学費振込詐欺について

また今件について代アニの学院長である三遊亭楽太郎氏は烙印付の自筆で今件について「自分の名前もかたられているが、内容について事前事後何の報告も無い。印章まで押されているようだがきわめて不本意」と述べている(【該当文章】)。また、「聞いていない」ではなく「聞かされておらず」という表記が用いられていることから、楽太郎学院長「よりも上の立場」の人間が行っている可能性を示唆しているとも受け取られる。

三遊亭楽太郎学院長による直筆の撤回文
三遊亭楽太郎学院長による直筆の撤回文

そもそも「入学を希望している生徒予定者」に対してダイレクトに振込み先変更の封書が送られていること、楽太郎学院長の印章が用いられていることなどから、内部関係者による行為である可能性が高いと推定される。

今件が前代表の大矢敏行氏の名前をかたった(内部の)第三者によるものならばれっきとした詐欺行為以外のなにものでもない。が、仮に大矢敏行氏本人のものによるとすれば、(つじつまが合うと共に)、一連の事柄が複雑な状況を呈していることが推定できる。今件について「当局に連絡済」との表記がどこにも見つからないのも気になる、そして推論を裏付ける一つのポイントであろう。

現在は削除されているが民事再生法申請手続き開始直後に掲載されていた文面では「10月下旬 大矢敏行氏は本学院代表を辞任したにもかかわらず、その後も学生の授業料・学費振り込み口座である三井住友銀行新宿西口支店の通帳と印鑑を新代表に引き継がないなど(以下略)」とある。この「三井住友銀行の口座」について、三菱東京UFJの口座と共に「学費の振込口座整理のため」という理由で取り扱いを停止していることなども、今件と関連していることが予想される。

内部抗争だろうが使い込みだろうが、それはそれで大人の事情によるもので、法的要件に照らし合わせて専門家の手で処理をしていけばよいだけの話である。一番迷惑をこうむっている生徒たちの不安を解消させ、混乱を沈静化するためにも、一刻も早い事態の解決を望みたいところだ。

(最終更新:2013/08/24)

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