村上ファンド、すでに解散同然の状態・関係者一部に別会社設立の動きも

2006年12月01日 06:30

株式イメージ【Mainichi INTERACTIVE】の報道によるとライブドア関連でインサイダー取引をしていたとして証券取引法違反容疑で逮捕・起訴された村上世彰被告の初公判が11月30日、東京地裁で開かれた。村上被告は逮捕時とは一転し、容疑を完全否認している。一方で村上氏が代表を務めていた村上ファンドは保有株式の売却が進み、国内外の拠点が閉鎖され、事実上解散同然の状態になっているという。

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記事などによると村上ファンドは3月に東京からシンガポールに本拠地と保有株式を移転したが(【村上ファンド、突然の国内廃業。シンガポールに拠点を移し日本の規制の対象外に】)9月末にこの事務所を閉鎖。日本国内の拠点も11月18日に閉鎖したという。保有株も投資家への返金のために相次ぎ売却され、個人投資家の間には「村上ファンドの保有銘柄は売り込まれるから値が下がるぞ」「いや、業績には関係ないから買い時、拾い時だ」という話が飛び交った。

この売却劇で、一時期資産総額が4444億円とされていた村上ファンド(【奇跡か神の意思か 村上ファンドの資産残高は4444億円】)も数百億円規模に資産を縮小、元記事によると現時点で5%を超える保有をしているのは【住友倉庫(9303)】だけだという。

別の報道によれば村上ファンド自身は解散に向けて着実に歩みを進めているが、スタッフの一部が別のファンドを立ち上げる動きも見せているという話。村上氏のカリスマ性と能力無くしてどこまで金主から資金を集めて運営できるかは未知数だが、今後の動向に注目したいところではある。

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