「生の声」が分かる!? gooの興味深い機能「評判クラウド」とは

2006年12月13日 12:30

インターネットイメージ検索エンジンのgooではさまざまな「ぴりりと辛い」センスある機能をさりげなく提供したり実験していることで定評がある。先日の『ドラゴンクエストIX』の発売に関連してリサーチをしていた際、gooのそんな「センスある機能」を一つ見つけたので紹介。特定キーワードの好き嫌い・評判をネット上の声からうかがいしれる【評判クラウド】というものだ。

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この「評判クラウド」なる機能、検索されたキーワードに対して自動抽出された「好き/嫌い」という評判表現が集計され、検索結果の右側に表示されるというもの。一概にそれがすべてというわけではないが、書籍や映画、音楽、商品などの固有名詞に対する「インターネットの生の声」を簡単に知ることができるという。

さらに一覧として表示された「評判表現」で再検索を行うことにより、他人の感想を効果的に見つけることができる。

例えば先日の「ドラゴンクエスト9」で検索してみる。


「ドラゴンクエスト9」で検索。「ほしい」というダイレクトな意見や、はじめての携帯機搭載ということでさまざまな不安が語られているのが分かる。また何よりも「ハードがたとえ変わったとしてもドラクエはドラクエだ」という根っからのドラクエファンの意見が大きいことも分かる

するとこのように、「ドラゴンクエスト9」についてどのような感想がネット上で語られているが、概要をひとめでつかみ採ることができる。単に良し悪しだけでなく、どのような想いがネット上でつづられているのかが一目で分かり、非常に興味深い。

このデータは最新のブログなどから抽出しているため、新商品などに対応したタイムリーな評判を知ることができるという。現在、10万語ほどの検索ワードに対応しているとのこと。

余談になるが。実はこの「評判クラウド」と同じコンセプトのものを、数年前にヤフーのAPIが公開された際に、前職で当方(不破)が担当していた情報系のサイトに搭載すべく、そのAPIを用いてロジックを考えて提案した経験がある。

ゲームタイトルを検索対象とし、それぞれのゲームタイトルのネット上での評判をジャッジ・指標化し、それぞれのタイトルの良し悪しを第三者的な指針で情報化しようというものだった。その時は上の者に「そんなものイラネ」と無下にされてしまったが、手元にはその時の企画書やロジックチャートがまだ残っている。

同じようなニーズがあれば、同じようなことを考える人はどこの世界にもいるものだ、とつくづく感じさせてくれた一件であり、色々な意味で感慨深い。


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(最終更新:2013/08/24)

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