ライブドア、平松社長体制下での株主総会開催・出席者は500人に留まる

2006年12月23日 09:30

株式イメージ先に【「ライブドア」→「再生」!?~ライブドアの総会で会社名を「再生」にする件が総会議案に】でも報じたように12月22日にライブドアの定時株主総会が開催された。総会のようすがライブドアサイトでリアルタイム中継も行われるなど、オープンなスタイルでの開催となった。しかし開場として用意された千葉・幕張メッセの国際展示場では5000人の収容能力があったにも関わらず、平日の午前中という開催日設定もあり、実際に来場したのは500人程度に留まったという。昨年行われた総会では1万人にも及ぶ出席者があったことと比較すると、関心度の違いが見て取れる。

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今定時総会では次の10項目が決議された。

・2007年4月2日を効力発生日とする100対1株の株式併合
・新取締役4名の選任
・会社名を「ライブドア」から「ライブドアホールディングス」へ変更する
・第11期、計算書類の承認
(以上会社提案)
・来年2月1日を効力発生日とする100対1株の株式併合
・取締役平松庚三氏の解任
・会社名を「ライブドア」から「再生」への変更
・定款の新設
・取締役4名(清水幸裕氏・落合紀貴氏・真崎晃郎氏・佐藤英志氏)の解任
※このうち清水幸裕氏・落合紀貴氏・佐藤英志氏、そして宇野康秀氏は、株主総会終了後に、辞任の意向を表明済み。
・定款の一部変更
(以上株主提案)


総会では現在六本木ヒルズに位置している本社について、「坪単価1万円の削減ができれば年間1億円の経費削減につながる」とし、さらに「具体的な移転先を探している最中」であるとして、移転の意向があることが明らかになった。

議案については会社提案の4議案はすべて可決、株主提案は取締役4人の解任のみ可決された(事実上真崎晃郎氏の解任のみ)。社名の「再生」への変更など他の株主提案はすべて否決された。

また総会内では、堀江貴文元社長などの旧経営陣に対する損害賠償請求については、裁判の推移を見ながら一部判決の出る2007年3月以降をめどに請求内容を決めたいとし、現状では請求内容を決めることは難しいと発表した。

今後ライブドアは今回の総会で就任が決まった、大株主である外資系投資会社が推薦する外国人らの役員などによる、外資主導で再建が進められることになる。どのような形で再建されるか、裁判のゆくえと共に注目したいところだ。

なお多くの人が気にしているであろう、株式併合に伴うライブドア株式の単元株未満、つまり現状における100株未満の株式については、端株をライブドア側が商法の取り決めに基づき買い取ることが決まっている。買い取り価格は裁判所とライブドアが決めるため、現在のところは不明。端株を買い増しして単元株にすることは、現状では事実上不可能であることも総会では語られた。ただしライブドア側で、売買に関するコミュニティをSNS内に設けることは可能だとも述べている。

もしライブドアの株主が読者の中にいたら、今後のライブドアの発表をこれまで以上に注意深くチェックする必要があるだろう。

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