TBS(9401)、楽天(4755)との業務提携交渉をさらに一か月延長へ。ついに年越しか

2006年11月30日 08:00

株式イメージ【Mainichi INTERACTIVE】が報じたところによるとTBS(9401)の井上弘社長は11月29日の定例会見の中で、楽天(4755)との間で継続中の業務提携交渉について、「先月と比べて何も進んでいない」と語り、今月11月末の交渉期限を来月末まで1か月延長する考えを示した。延長はこれで7回目となる。

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何度と無く報じているように両社の交渉は、楽天が保有するTBS株式(19%強)の扱いを巡って、楽天が「保有を維持し資本関係の継続を」と主張しているのに対し、TBSは「売却して資本による強圧を無くした上で」と自論を展開し、平行線をたどっている。一方交渉そのものは一方が交渉を打ち切らない限り自動的に一か月単位で延長されることになっているので、両社とも「協議の席を立つ」意図はないものと推定される。

楽天の株価急落で一時は【10月12日は「楽天の逆転記念日」!? 楽天(4755)とTBS(9401)間の駆け引き開始から1年が経過、「後ろ盾」となる時価総額は……?】にもあるように両社の時価総額が逆転し、資本的パワーバランスも崩れるかに見えた。しかし株価も持ち直していることで、再び楽天側がイニシアチブを取ろうとしている状況が続いている。インターネットや放送界を大きく騒がせた今件も、どうやら年を越しての長期戦になりそうな雰囲気である。

長期戦は(多額の借入金をしている)楽天にとっては不利な話。何らかの起死回生の提案を楽天側がしない限り、この千日手状態は続き、楽天はますます頭を抱える状況に追い込まれるのかもしれない。


■関連記事:
【楽天(4755)、TBS(9401)へ業務提携に向けて具体的な提携案を提示へ、NHK報じる】


(最終更新:2013/08/24)

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