不在者投票に貼られた高値のエラー切手「逆さまジェニー」はニセモノの可能性

2006年11月18日 12:30

逆さまジェニーイメージ先に【アメリカ中間選挙で未使用なら2350万円の価値があるエラー切手「逆さまジェニー」を使用して投票した人が現れる】で報じた、アメリカの中間選挙において不在者投票に貼られた高値のエラー切手「逆さまジェニー」が貼られていた騒動で、【ロイター通信(Excite経由)】は11月14日、【アメリカの切手収集協会(American Philatelic Society、APS)】が、「模造である可能性が高い」という見解をしめしていることを報じている。

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記事によると同協会の専門家が発見された「逆さまジェニー」について、切手の写真を詳細に分析した結果(切手そのものは法に基づき現在封印中)、いくつかの矛盾点が見つかり、模造であるとほぼ断定したとのこと。

ピーター・マストランジェロAPS会長によると、予備調査結果としながらも、「紙の厚さ」「使用されている青インク」「ミシン目」などの点でホンモノの「逆さまジェニー」と異なっており、しかもこれらの特徴はこれまでに知られている模造品とよく似た特徴を持っているとのこと。

最終結果は投票箱の封印が解かれ、問題となった切手が貼られている封筒が直に確認できる1年10か月後に分かることになる。ホンモノなら大騒動になるが、ニセモノならそれはそれで偽造切手を使用したということでそれなりの騒ぎということになる。

どちらにせよ、人騒がせな話であることに違いはない。あるいは、不在者投票に使われた封筒が一定期間封印されて中身を確認できないことをうまく使った、何らかのトリックだろうか、……というのは陳腐な推理小説の中のお話だけで十分である(笑)。

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