【更新】アメリカ中間選挙で未使用なら2350万円の価値があるエラー切手「逆さまジェニー」を使用して投票した人が現れる

2006年11月13日 12:30

逆さまジェニーイメージ[産経新聞]の報道によると、先日アメリカで行われた中間選挙の不在者投票の集計中、切手業界では著名なエラー切手、「逆さまジェニー」と見られる切手を貼った封筒が見つかった。未使用なら1枚で20万ドル(2350万円)の価値があるという。

スポンサードリンク

逆さまジェニーイメージエラー切手とは印刷などのミスによる「本来ありえない図柄などの切手」が間違ってそのまま流通してしまったもので、希少性が高く、きわめて高額で取引される。今回発見されたエラー切手は90年ほど前の1918年に印刷された額面24セント(28円)のもの。描かれた複葉機がひっくり返って表示されている。

この切手はフロリダ州ブロワード郡で11月7日、表集計を担当していた男性が見つけたもの。たまたまその男性が子どものころ切手収集が趣味だったことから、その切手が「エラー切手できわめて珍しい」と分かったという。

ちなみにその不在者投票自身は差出人が不明のために無効投票になった。規定により、その切手は封筒に貼られたまま1年10か月保管され、その後オークションにかけるか判断するという。なお現在のところこの切手が本物かどうかについて専門家の判断は仰がれていない。

この「逆さまジェニー」、元々はアメリカ初の航空便用の切手で、ジェニーという愛称の郵便用飛行機であるカーチスJN4型複葉機を図柄としてもちいたもの。これまで1シート100枚だけ「逆さま状態」にプリントしてしまったものが流通してしまったことが確認されており、それがばらばらにされて市場に出回っている。

この「逆さまジェニー」、1枚で最高の落札額は50万ドル以上。切手専門のカタログによると60万ドルの値がついている。また、2005年にオークションにかけられた、4枚つづりで印刷ナンバー付の「耳」が添付されている未使用版は実に297万ドル(3億5600万円)もの値がつけられた。その高額さから、映画『マイナー・ブラザース/史上最大の賭け』でも、お金を浪費する方法のひとつとして、この切手を使ってポストカードを投函するというネタに使われている。

今回の投票に使われた「逆さまジェニー」が単に間違って、あるいは価値を知らずに使われたのか、あるいは何らかの意思表示なのか、それともニセモノなのかも含め、封印が解かれる1年10か月後には明らかになるだろう。


(最終更新:2013/09/15)

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ