あおぞら銀行(8304)上場、公募570円に対し初値は495円

2006年11月14日 12:30

株式イメージ日債銀こと日本債権信用銀行が経営破たんを起こし、一時国有化されたあと複数の会社の経営下で経営再建が行われた【あおぞら銀行(8304)】が本日11月14日上場した。公募価格570円に対し初値は495円となり、13.2%のマイナス値をつける結果となった。

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あおぞら銀行は前身の日本債券信用銀行が1998年に経営破たんしたもので、その後アメリカの投資ファンドなどが株式を取得して再建を進めていた。似たような立場の金融機関としては【新生銀行(8303)】(旧日本長期信用銀行)が2004年に再上場を果たしている。このときは公募価格が525円に対し872円とかなりの高値をつけている。また、直近の類似銀行上場としては【東京スター銀行(8384)】が公募43万円に対し初値が41万5000円と公募割れを起こしている。

あおぞら銀行については今年度最大規模の銀行上場として大きな期待が寄せられる一方、直近の新興市場銘柄で相次いで公募割れを起こした事案があるという市場環境や、公募価格決定の際に仮条件の上限で価格が決定しなかったように「目論見が多少甘いのでは」という投資家らの判断、さらには(公式発表はないものの)公募株式の売り出しに幹事会社側がかなり苦労しているという話ももれ伝わり、初値がいくらになるのか注目を集めていた。

本日前場開場直後は大幅な売り超で特別売り気配が続き値がつかない状態が続いていたが、10時過ぎに決算予想が発表、これが比較的良い数字だったことから買いがやや強まり、結局10時15分にようやく寄り付いて初値が確定した形となった。

今回このような結果になることで、同銘柄が今後どのような値動きを見せるか、さらには市場全体の動向にどう影響していくのか、注意深く見守りたいところである。


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