おあぞら銀行の再上場11月14日に決定、今年最大の上場規模へ

2006年10月14日 08:30

株式イメージ【東京証券取引所】は10月13日、【あおぞら銀行】の上場が11月14日に決まったと発表した(【発表ページ】)。証券コードは8304に決定した。単元は1000株。アメリカのゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレー、【日興シティグループ証券】が共同主幹事を務める。

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すでに【あおぞら銀行、11月にも再上場へ】でもお伝えしている通り、あおぞら銀行は前身の日本債券信用銀行が1998年に経営破たんしたもので、その後アメリカの投資ファンドなどが株式を取得して再建を進めていた。似たような立場の金融機関としては【新生銀行(8303)】(旧日本長期信用銀行)が2004年に再上場を果たしている。

売り出し株式数は日本国内で3億3869万5000株・海外2億7711万4000株の計6億1580万9000株。需要に応じて5080万4000株を追加で売り出す(オーバーアロットメント)。上場後の発行済み株式総数は16億5000万株。

一部報道では想定株価は590円と報じられており、これを元に概算すると時価総額は9700億円強となる。これは同様の立場だった新生銀行の1兆円強に次ぐ水準。また、公開時の市場からの調達資金額は約3600億円(オーバーアロットメント分も含めると約3930億円)となり、1998年に約2兆円の規模で上場した【NTTドコモ(9437)】以来の大ボリュームとなる。

これも先の記事にある通りだが、公募枚数が多さや大株主の同時期の売却も合わせて考えると新興上場銘柄と比べれば跳ね上がりの可能性は低い。その一方でしっかりとした値動きが期待されるので、中長期スタンスの投資家には好まれる銘柄となるだろう。

もちろん4000億円近い大型上場となるため、同時期に上場するであろう企業は資金がそちらに吸い取れる可能性が高い。おりしもこの時期、複数の企業が上場を予定しており、あるいは戦々恐々としているかもしれない。これらの銘柄の動向もあわせ、今後に注目したいところだ。

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