日清食品(2897)、明星食品(2900)のホワイトナイトとして株式公開買い付けを発表へ

2006年11月15日 06:30

株式イメージ先に【明星食品(2900)に筆頭株主の米系投資ファンドによる敵対的TOB】でも報じたように、筆頭株主の外資系ファンドスティール・パートナーズによって株式の公開買い付けを表明された【明星食品(2900)】に対し、[日清食品(2897)]が明星食品の要請を受け入れて、同社の株式の公開買い付け(TOB)をスティール・パートナーズに対抗する形で行う方針を固めたと[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]が報じた。

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ホワイトナイトとは買収を受けている側に立ち、友好的な対応策をとろうとするサイドのことを指すが、今件では日清食品が明星食品の経営陣の要請を受け入れる形でTOBを行うことで「ホワイトナイト」の立場をとることになった。

明星食品にはすでにスティール・パートナーズが11月27日を期限に700円でのTOBを仕掛けている。それに対し業界最大手の日清食品と明星食品は資本提携で大筋合意し、投資ファンドに対抗する形で、近く日清食品は明星食品株式のTOBに乗り出す形となる。買い付け条件は投資ファンドの条件を上回る700円後半で調整を続けているとのこと。

ちなみに11月14日の終値は761円と買い付け価格よりも高値で推移しているが、これは「投資ファンド設定の700円でもまだ割安で、他社が動くに違いない」という思惑によるもの。

今回のTOBによってグループが形成されれば、日本国内の即席めん市場のほぼ半分を握ることになり、業界の再編成を促進する可能性が十分に生じているといえよう。その意味ではまさに今件の買収劇は、即席めん業界への「黒船来襲」というところだろうか。

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