最近保険業界の競争が激化する中で、医師の審査や健康告知書の必要が無い「無告知保険」が増えている。郵政公社による「簡易保険」があるくらいでこれまでほとんど対象となる保険が存在しなかったこのジャンル「無告知保険」に、最近続々と新規保険商品が開発、発売されるようになったのはすでに【中高年齢層向け、病気療養中でも入れる保険が続々登場】でも報じている通り。しかし対象はシニア層(おもに50歳以上)のものばかりだった。

今回両社から発売される「ほけん貴族」では、16歳から70歳までとシニア層だけでなく弱年層も対象にしている。加入にあたって医師の診察や健康告知書は不要で、これらの手続きが面倒だと感じている人にはありがたい仕組み。

補償内容はといえば、病気やけがで入院した場合に標準プランで1日7000円の入院費が出るというもの。地震や災害で入院した場合も補償し、さらにひき逃げや犯罪による被害でも保険金や弁護士相談費が出るなど損害保険の性格も持たせているという。

詳細についてアドバンスクリエイトに問い合わせたところ、保険の発売日である11月1日以降でないと公式サイト上などに「ほけん貴族」に関する詳細情報は掲載できないとのことだった。ただ、「他の無告知保険と比べると割安」「若年齢層向けとしては画期的」「契約をしてから90日の間に発症した病気、あるいは契約以前に発症している病気・その病気と関連性が深いと医師に判断された病気については、補償の対象にならない」という内容をおうかがいすることができた。

先の記事でも触れたが、当方(不破)のように「普段は『自分は健康だから保険など必要ない』と思っていて、いざ病気にかかり『やっぱり保険に入らないとだめだな』と気持ちを改めても、条件がみたせずに保険に入れないという」という人には期待できる保険商品といえよう。「ほけん貴族」の情報公開日である11月1日が楽しみだ。