ソフトバンクモバイル(9984)、特定条件下で通話料・メール代がタダになる「予想外割」など携帯電話の新料金システムを発表

2006年10月24日 06:30

モバイルイメージすでに【「個人投資家の」ナンバーポータビリティの利用希望者は22%】などで報じたように本日10月24日から、「番号変更制度(MNP:Mobile Number Portability、ナンバーポータビリティ)」がスタートする。これに時をあわせるかのように【ソフトバンクモバイル(9984)】は10月23日、特定条件下において通話料やメール代が0円となる「予想外割」をはじめとした新しい料金施策を10月26日からスタートすることを発表した(【発表リリース、PDF】)。

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「予想外割」は新料金プラン「ゴールドプラン」「新スーパーボーナス」「ソフトバンク大創業祭キャンペーン」で構成されるもの。料金体系の詳細は発表リリースで確認してほしいが、「ゴールドプラン」はソフトバンクの携帯同士の通話料金が0円、SMS(ショートメールサービス)が0円で提供されるもの。基本料金は9600円と割高になるがキャンペーン期間中に特定プランに加入すると月額基本料が2880円となる。また、光通信サービスの導入でよく見かけるようなサービス体系だが、初回最大で2か月間は月額基本料金とパケット定額料金が0円になる。

また、競合他社を意識したプランも用意。【au(KDDI)(9433)】のサービスをほぼ包括した料金プラン「オレンジプラン」、【NTTドコモ(9437)】の「ブループラン」は、それぞれ他社プランより210円(税込)安くなるよう設定されている。

ソフトバンクモバイルではすでにテレビCMなどで「予想外」を連呼するようなイメージ戦略を実施している。今回の割引システムでもそのキーワードを導入するあたり、総合的な「計画」が見て取れる。

継続利用した場合果たしてソフトバンクモバイルを利用した方がよいのかどうか、料金体系的に複雑なため「?」がつくところもある。また、今件をきっかけに他社も追随し、値下げ競争がさらに激化する可能性も否定できない。しかし「0円」「他社より安い」が連呼される今回の「予想外割」をはじめとした新料金システムは相当なインパクトを与えることは間違いない。実際この報道を受けて取引が開始された【カブドットコム証券(8703)】の夜間PTS取引では大幅にソフトバンクが買い込まれ、【取引状況】を見ても分かるように約定金額・出来高共にソフトバンクがトップについている。通常市場取引では10月23日の終値が2685円だったのに対し夜間取引で3060円まで値を吊り上げ、2980円で終えるなど、相当買い込まれているようすがうかがえる。

ソフトバンクモバイルが携帯業界でも風雲児となることだけは間違いなさそうだ。また、本日のソフトバンクと関連銘柄、さらには携帯事業関連銘柄の株価動向が気になるところではある。

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