口コミマーケティングの裏づけか「7割近い人が口コミを参考」「情報源は友人」

2006年10月13日 06:30

インターネットイメージ【インフォプラント】のリサーチ結果として同社は10月12日、【口コミに関するC-NEWS生活者調査(PDF)】の結果発表を行った。それによると、口コミを参考にすると答えた人は67.1%、今後も参考にしたいと答えた人は68.2%にも及ぶことが明らかになった。

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この調査結果は15歳以上のネットユーザーに対し行ったもので、1200人分の回答データを元に分析したもの。それによると商品やサービスを購入する際に口コミ(家族や友人などからの情報や、新聞・雑誌などに掲載された個人からの投稿、掲示板・口コミサイトの書き込みなど)を参考にするかどうかという問いには「よくする」「ときどきする」はあわせて67.1%におよび、「あまりしない」「ほとんどしない」という否定派の32.9%を倍以上上回った。また今後についても積極派が68.2%、否定派が11.8%と、肯定的に口コミ内容を扱う人が多かった。

口コミ情報を肯定的に扱う人は多い
口コミ情報を肯定的に扱う人は多い

また、「口コミ情報」の情報源を複数回答で尋ねたところ、「友人」がもっとも多く64.0%、「家族」がそれについで49.3%。「掲示板・口コミサイト」が37.5%となった。具体的なサイト名ではやはり「価格.com」や「2ちゃんねる」が多かった。

情報源が身近であればあるほど信頼をおける情報として取り扱われやすい
情報源が身近であればあるほど信頼をおける情報として取り扱われやすい

興味深いのは口コミの行動に男女差があること。何か良い商品などがあった場合、他人に伝えるかどうかという問いには男性が32.8%だったのに対し女性が54.2%と過半数を超えており、井戸端会議や他愛も無いおしゃべりの中で「あれ良かったよね」「おいしいよね~」というように良い商品やサービスを他人に話したくなるという行動は特に女性に多いことがうかがえる。

口コミは女性の方が流布しやすい
口コミは女性の方が流布しやすい

口コミ戦略は「バイラル・マーケティング」とも呼ばれ、ネットコミュニティにおけるマーケティング戦略上欠かせない概念のひとつとされている。また最近では「誰もが気軽に世界に向けて情報発信ができるブログ」が普及したことで、ブログをその「口コミ戦略」の手段の一つとして活用しようという動きが、一部の広告代理店の間で見られる。その有益性がまたひとつ、今回の調査結果で実証されたことになる。

ただ「バイラル・マーケティング」が記事に登るたびに繰り返していることなのだが、この戦略は諸刃の剣であることを忘れてはならない。あまりにも強引すぎたりわざとらしかったり、いい加減な手法で「口コミ戦略」の利点ばかりつまみ食いしようとすると、その「仕込み」が世間一般に知られることになり、一言でまとめるのなら「白けてしまう」。それだけならまだ良いが、多くの人はその「仕込み」を良いようには解釈せず、かえってネガティブなイメージを持つようになり、単なる失敗以上のダメージを受けることになる。


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(最終更新:2013/08/25)

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