『ファイナルファンタジーXI』の武器代金を詐取、25歳の男性逮捕

2006年08月09日 06:00

ゲームイメージ『YOMIURI ONLINE』が報じたところによると、【スクウェア・エニックス(9684)】が運営しているオンラインゲーム『ファイナルファンタジーXI』で使うアイテムの販売代金を詐取(さしゅ、だまし取る)したとして、愛知県警中署と茨城県警桜川署は8月8日、同県の土木作業員岸雄一容疑者(25)を、詐欺の疑いで逮捕したと発表した。

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元記事によると岸容疑者は2006年の4月上旬、『ファイナルファンタジーXI』に登場する武器アイテムの代金名目で、茨城県のアルバイト男性(21)から15万円をだましとった疑いが持たれている。ゲームのアイテム交換サイトの掲示板で、男性が購入を希望していたことから犯行を思いつき、メールで現金を振り込むよう指示したとのこと。

調べに対して岸容疑者は容疑を認めると共に、「2005年2月頃から同様の手口で100件ほど、500万円くらいをだまし取った。生活費がほしかった」と供述している。実際に岸容疑者の口座には500万円以上の振込み記録も認められるという。

なお詐欺(さぎ)とは刑法上で規定されているもので、「人をあざむいて財物を交付させたり、財産上不法の利益を得ること、または他人にこれを得させることにより成立する」と定義されている。奪われたものがゲーム上の架空通貨であった場合には物理的要件が必要となる「財物」に該当しないという解釈もあるため詐欺罪の適用は難しくなるが、今件では「現金の詐取」であり、適用された。例えるなら「○×という情報を15万円で売るよ」としておきながら、金だけ受け取りその情報を渡さなかったのと同じこと。

なお詐欺罪では10年以下の懲役、さらに得たものは没収あるいは追徴される。「ゲームの世界だし相手もゲーマーだからすぐにだませるし、被害届けなどださないだろう」と甘い考えでこのような行為をしても、「よくないことはしてはならない」ということに違いは無い。もちろんだまされる側も十分以上に注意が必要である。

それにしても、一対一のやりとりで1件につき15万円という高額のアイテム売買とは、いったいどのようなアイテムだったのだろうか。複数のアイテムをまとめ買いしたのか、それともゲーム内架空通貨なのか、詳細が書かれていないのでこれ以上は分からないが、気になるところではある。


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(最終更新:2013/08/26)

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