インサイダー取引の元日経社員を起訴

2006年08月12日 07:00

株式イメージ[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]が報じたところによると日本経済新聞社元社員(当時社員)によるインサイダー取引事件で東京地検特捜部は8月11日、インサイダー取引で3000万円の不正な利益を得ていたとして笹原一真被告(31)を起訴した。

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【東京地検、日本経済新聞社社員をインサイダー取引容疑で逮捕】でも報じたように笹原元社員は担当でないにも関わらず公告管理端末を操作して株式分割で儲かりそうな銘柄の情報を取得。情報が公開される前に買いこんで、公開後に株価が上昇したところで売り抜け、3000万円ほどの不正利益を得たという容疑に問われている。本人は不正を認めている。

日経新聞社側では今回の起訴を受けて、『NIKKEI NeT』にもあるように「弊社広告局元社員の個人的な犯罪ですが、会社として違法行為を防げず、読者や広告主、投資家の方々をはじめ、広く国民の皆様にご迷惑をおかけしたことを改めて深くおわびします。今後は厳格な情報管理や社員の法令順守意識の徹底など再発防止に全力で取り組み、信頼回復に努めていきます」とコメントしている。

今件は例えるのなら、宝くじの販売会社社員が当選番号発表前にその番号のくじを自分で買って当選金を獲得したようなもの。仕組みそのものの信頼性を失わせかねない話なだけに、日経新聞側には(果たして笹原元社員一人だけだったのかという調査も含め)事態を厳粛に受け止めて再発防止に努め、それを実践してほしいものだ。


■関連記事:
【相次ぐインサイダー取引事件発覚で思うこと】
【ピーシーデポ(PCデポ、7618)の元社員、インサイダー取引で逮捕】


(最終更新:2013/08/26)

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