ペイントハウス、上場廃止の意思表示の効力停止等仮処分申立却下される

2006年07月09日 07:30

【ペイントハウス(元1731)】は7月7日、東京地方裁判所に対し【ジャスダック証券取引所】を相手に提起した、上場廃止の意思表示の効力停止等仮処分申立について、これが却下されたことを発表した(【発表リリース、PDF】)。ペイントハウス銘柄は本日7月9日付けで上場廃止が行われる。

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リリースによれば今回の仮処分申立てについて、東京地方裁判所側は「本件仮処分の申立はいずれも理由がないものと言わなければならず、これらを却下するのが相当である」と回答し、いわば門前払いの形で却下している。ペイントハウス側では今件を受けても、「上場廃止の意思表示の無効確認等請求訴訟」で上場廃止の取り下げの主張を続けるという。

これまでの流れは次の通り。

「ペイントハウスが提出した決算の解釈がジャスダックの解釈と異なる。ジャスダックの解釈では上場廃止基準に抵触する」
「ジャスダックの解釈・判断を良しとしないペイントハウスが『上場廃止をするな』という仮処分(判決が下るまでとりあえずの処分)を申し立てる」
「東京地裁がペイントハウスの仮処分申立てを却下」
「ペイントハウスが東京地裁の却下決定を良しとせずに東京高裁に抗告」
「東京高裁がペイントハウスの抗告を棄却」
「ペイントハウスが東京高裁の棄却決定を良しとせずに最高裁に特別抗告」
「最高裁がペイントハウスの特別抗告を棄却」
「ジャスダックがペイントハウスの上場廃止を決定、整理ポストへ移行」
「ペイントハウスが上場廃止決定の無効確認請求訴訟に先立ち、上場廃止の意思表示の効力などを停止する仮処分の申立てを東京地裁に行う」
「ペイントハウスが上場廃止決定の無効確認請求訴訟を東京地裁に行う」
「東京地裁が上場廃止の意思表示の効力などを停止する仮処分の申立てを却下」
「上場廃止」
「上場廃止したけどまだ上場廃止決定の無効確認請求訴訟で頑張るよ」←今ココ


なお今件についてはジャスダック側も【リリースを流している(PDF)】が特に独自のコメントは無く、これまで通り本日付で上場廃止となる事実のみを語っている。

ペイントハウス株式は特に先週後半、マネーゲームの対象となった。そして「上場廃止しても再上場の可能性がある」「いやそれはない」「あったとしても減資されるのは確実視されているから持っていても意味があるのか」という話も相次ぎ、株価は乱高下した。
実際問題上場廃止がなされた以上、ペイントハウス側が為せるべきことは少ない。また、現在株主の人以外は、ウォッチを続ける必要性もあまりないものと思われる。


■関連記事:
【ペイントハウス(1731)、今度は上場廃止決定の無効確認請求を東京地裁に】
【ペイントハウス(1731)、今度は上場廃止の実命令の効力を差し止める仮処分申立て】


(最終更新:2013/08/27)

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