アメリカ政府、BSE検査規模を1/10に縮小

2006年07月21日 06:00

牛肉イメージ【asahi.com】が報じたところによるとアメリカの農務省は7月20日、同国の牛が海綿状脳症(BSE)に感染しているかどうかの検査について、対象となる牛の数をこれまでの10分の1程度にまで縮小することを明らかにした。8月下旬ころからこの体制に移行する。

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これまで検査の重要性にあわせ過去2年間で76万頭ほどを検査したが、感染率が低いことが判明しており、2003年までと同じように年間4万頭の平常規模に戻すという。この4万頭という数字は「感染を検査するには」適切な頭数であるとの考えのもよう。ちなみに検査結果は「アメリカ全体の4200万頭のうち4頭から7頭にとどまる。アメリカの牛は極めて健康」。「この水準で大規模検査を続ける正当性はあまりない」との考えをすでに打ち出していた。

今回の規模縮小は現行規模におけるコスト高(1週間に100万ドル)が最大の原因。「結果が出ているのだからこれ以上この規模で調査をする必要は無い」との判断なのだろう。

とはいえ、日本をはじめとする「アメリカから食材を輸入する国」からは安全性の確保について疑問の声があがることは否定できない。検査規模の縮小の結果、チェックされるべき対象・データが「スルー」されてしまったら、どのように説明するのだろうか。


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(最終更新:2013/08/27)

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