【更新】アメリカ産牛肉輸入再開7月27日に決定

2006年07月22日 12:30

牛イメージ[YOMIURI ONLINE]などが報じたところによると、BSE(牛海綿状脳症)の特定危険部位である背骨の混入の問題でアメリカ産牛肉の輸入を再停止していた件で、農林水産省と厚生労働省は7月27日から輸入再開を正式決定する方針を固めたという。両省がアメリカに派遣していた調査団が7月21日に日本向け食肉処理施設35か所の現地査察を終え、再開に向けて深刻な影響を与える違反などが見つからなかったため。

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両省では今後報告書を作成し、自民党などの了承を得た上で輸入再開を正式決定する。

先に【アメリカ政府、BSE検査規模を1/10に縮小】でも報じたようにアメリカの農務省はこれと前後し、BSE検査体制をこれまでの10分の1にまで縮小する方針を発表しているが、中川農林水産大臣はアメリカ産牛肉の輸入再開の判断には「直接的に影響しない」と述べている。

しかしこのタイミングで再開決定が果たされたとなれば「日本のチェックが終了したから、もう厳密な体制など必要ないや」と考えたのでは、という勘繰りをされても仕方がないところ。また、今後、前回のように輸入が再開されて間もなくまた「問題」が発生した場合、検査体制は不十分ではないか、縮小すべきではなかったのではないか、という話も出てくるだろう。

消費者側としては相手方の誠意を信じつつ、不運なことがおきないよう祈ると共に、自ら出来る限りの範囲で取捨選択をしていく必要があるだろう。


■関連記事:
【中川農水大臣、BSE検査体制維持をアメリカに要求】


(最終更新:2013/08/27)

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