指先プチっで歯周病判定、予防効果に期待

2006年06月29日 06:30

時節イメージ『共同通信』が報じたところによると、指先で採取した微量の血液で、歯周病菌に感染しているかどうかを判定することを高柴正悟岡山大教授(歯周病態学)らが計画、同大学医歯薬学総合研究科倫理委員会で6月27日、承認されたという。極めて簡単な検査で歯周病であるかどうかが判定できるので、予防や再発防止に役立つのではないかと期待されている。

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記事によるとこの仕組みは、感染した歯周病菌に応じて血液中に増える抗体があるのを利用し、代表的な4種類の歯周病菌に対する抗体の量を検査で調べ、感染の有無を判定するというもの。血糖値検査のように、指先を針で刺して出る1滴程度の血液で検査が可能で、しかも歯周病の症状が出る前でも感染しているかどうかを把握できる可能性が高いというもの。すでに数十人に対して試験的に検査し、正しく判定できたという。

今後研究グループでは実用化に向けて全国の10大学と共同で研究を進め、1000人に対して実験を行い、検証データを蓄積するという。

「お口の匂い」の原因となる歯周病は、その特性から患者自身はなかなか気が付かないものだが、病状が悪化してからでは色々と面倒なことになる場合が多く、治癒にも時間がかかる。早いうちに客観的なデータで、感染しているかどうかが分かれば、手も打ちやすくなるというものだ。特に、わざわざ病院に行かなくとも自宅で検査できる「郵送検診」の類で検査できるようになるであろうところが素晴らしい。

研究成果と商品化に期待したいものだ。


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(最終更新:2013/08/29)

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