ペイントハウスは【ジャスダック、ペイントハウス(1731)の最高裁への特別抗告棄却を発表、上場廃止へのステップ進む】でも説明したように2005年8月期の有価証券報告書の記載内容について(会計処理をして債務超過から脱したものの)、その処理内容についてジャスダック側と解釈の違いで争っていた。ジャスダック側の解釈に従うとペイントハウスは2期連続債務超過となり、上場廃止基準に該当することになる。そこでペイントハウス側では「自らの解釈が正しい」として訴えていた。

この争いについて6月7日、最高裁がペイントハウス側の主張を認めない判断を下し、訴訟手続きが終了。否応がなくペイントハウス側もジャスダック側の主張に沿った形(二期連続債務超過という結果の)訂正報告書を出し、今回の上場廃止決定と相成った。

長きにわたる抵抗・論争も今回の上場廃止決定という形で終止符を打つことになる。関係各員の心中は察するに余りあるものがある、とだけコメントしておこう。