ジャスダック、ペイントハウス(1731)の最高裁への特別抗告棄却を発表、上場廃止へのステップ進む

2006年06月08日 06:00

株式イメージ【ジャスダック】は6月7日、先に【ペイントハウス(1731)】が最高裁に特別抗告していた、上場廃止禁止仮処分命令申立てに絡む一件における抗告が棄却されたことを明らかにした(【発表リリース、PDF】)。今棄却によりペイントハウスが起こしていた仮処分申立てに関する訴訟はすべて終了することになる。

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少々話がややこしいので「極めて簡単に」流れをまとめると、

「ペイントハウスが提出した決算の解釈がジャスダックの解釈と異なる。ジャスダックの解釈では上場廃止基準に抵触する」
「ジャスダックの解釈・判断を良しとしないペイントハウスが『上場廃止をするな』という仮処分(判決が下るまでとりあえずの処分)を申し立てる」
「東京地裁がペイントハウスの仮処分申立てを却下」
「ペイントハウスが東京地裁の却下決定を良しとせずに東京高裁に抗告」
「東京高裁がペイントハウスの抗告を棄却」
「ペイントハウスが東京高裁の棄却決定を良しとせずに最高裁に特別抗告」
「最高裁がペイントハウスの特別抗告を棄却」←今ここ


という形になる。

ジャスダック側では最高裁の棄却決定に伴い、「ペイントハウスがジャスダック取引所に対して提起していた上場廃止禁止仮処分命令申立に関する訴訟手続は終了」と判断・宣言し、すでに監理ポスト(上場廃止基準に該当する恐れありと判断)しているが、上場基準への抵触状況が確認されればその時点で上場廃止決定を行い、整理ポストに移行、原則1か月後に上場廃止とする旨を明らかにしている。

ペイントハウス側では今回の決定について6月7日夜の段階で「まだ確認をしていないので判断できかねる」(【発表リリース、PDF】)と発表している。どちらにしても本日6月8日中には新たな動きがあるに違いない。


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