日本郵政公社、定期貯金金利利上げを5年7か月ぶりに引き上げ

2006年04月01日 09:30

[このページ(Sankei Webなど)は掲載が終了しています]によれば【日本郵政公社】は3月31日、定期貯金のうち1年物以上の金利を4月3日から引き上げると発表した(発表リリース)。郵便貯金の金利引き上げは平成12年8月以来約5年7か月ぶりになるという。

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これは【日銀、量的緩和解除を決定】にもあるように日本銀行による量的金融緩和の解除政策実施以降の市場金利上昇により、大手銀行が定期預金金利を上げているという実情にあわせたもの。なお上昇幅は0.09から0.03%で、これは民間の金融機関の平均金利よりはわずかに高めとなる。主な引き上げ金利は、定期貯金において1年以上2年未満は0.03%から0.06%、2年以上3年未満は0.04%から0.08%など、これまでの倍以上もの引き上げが行われる。また介護貯金(介護が必要な人が預け入れる貯金)の金利も引き上げられる。

郵便貯金といえば定額貯金がよく使われているが今回の利上げでは定額郵便貯金の利率は変更されていない。郵政公社では民間金融機関の動向も見ながら、これらの利上げも検討するとしている。

かつての「数パーセントは当たり前、長期定期金利ともなれば年利10%近も」という時代からすればまだまだスズメの涙程度だが、今後さらなる金利上昇も十分にありうることを考えると、多方面に影響が生じるようになるかもしれない。個人的には株式市場への資金流入が減るのではないかと、少々不安である(当方のようなレベルの投資家が心配するような話ではないが)。

ちなみに郵便局へお金を預けることは「貯金」(他に農協など)、銀行などへは「預金」(他に信金など)と呼んでいる。呼び方が違うだけで実質的な意味に違いはない。

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