フジテレビ(4676)、ライブドア(4753)に損害賠償請求345億円

2006年03月30日 07:30

株式イメージ業務提携と共に【ライブドア(4753)】の第三者割当増資を引き受けた後に同社の証券取引法違反事件で株価が急落、その株式を【USEN(4842)】の宇野康秀社長に売却した【フジテレビジョン(4676)】は、売却によって損失が確定したとして、3月29日までにライブドアに対して約345億円の賠償を求める文書を送ったという([このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています])。

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記事によるとこの345億円という額は、フジテレビが取得した株式12.7%の取得額440億円から、USENへの売却額95億円を差し引いたもの。もしライブドアがこの求めに応じない場合、損害賠償請求訴訟を起こすという。ライブドア側では「内容を確認したうえで、真摯(しんし)に対応したい」としている。

フジによる「損が確定したら差額請求するぞ」という言は以前から行われていた。フジ側にしてみても世間体や株主への説明がつかないということから、請求すること自体いたしかたないのだろう。また、「契約時に一連の話は聞いていなかった(当然だが)」という契約不履行といった主張も道理が行く。とはいえ、第三者割当増資だろうと何だろうと、投資は基本的に自己責任、という原則もある。損を計算しその全額を丸ごと返せ、さもなくば「訴えてやる」というのは、どこか首をかしげてしまう部分が無くもない。

また仮に今件でライブドア側がフジ側の求めに応じて全額補償するということにでもなれば、現在ライブドアの個人株主が起こしている同様の案件にも従わねばならない可能性も出てくる。対法人には応じて対個人には応じないのか、というわけだ。ともなればライブドア側にしてみても「はいそうですね」と即答して応じるのも難しいことになる。

ライブドア側の回答、それに伴うフジテレビの反応に注目したいところだ。


■関連記事:
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(最終更新:2013/08/28)

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