アメリカの象徴、炭酸飲料の販売が1985年以来初めて前年割れ

2006年03月17日 19:30

【asahi.com】によると、アメリカの飲料業界の動向を調べる【Beverage Digest】が3月8日に公開した調査結果で、2005年におけるアメリカの炭酸飲料の総販売量が前年に比べて0.2%減り、調査開始の1985年以来はじめてマイナスに転じたことが明らかになった(【発表リリース、PDF・英語】)。

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直近過去10年においては1999年以降増加率が大幅に減少。2001年に多少持ち直したものの、2005年に至りはじめてマイナスを記録することになった。ブランド別ではコカコーラ・クラシックやペプシコーラの二大ブランドは順位を変えていないもののそれぞれ売行きが減じており、記事では「アメリカ人の炭酸嗜好に陰りが出ている」と分析している。

全体量としてはわずか0.2%の減少に過ぎないが、総量には売上が急増している栄養系ドリンク(Energy Drinks)が含まれており、また炭酸飲料全体の小売価格が上昇したこともあわせると、相対的に伝統的な炭酸飲料の売行きが落ち込んでいることは間違いない。

さらに調査結果では、上位を占めているブランドや会社の成長率が鈍化、あるいはマイナスに転じる一方、中堅層のブランド・会社の伸びが目立つ。単に伝統的炭酸飲料の人気が薄れてきた、というよりは趣向の多様化と分析した方が適切かもしれない。


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