マネックス証券(8698)の「ライブドア関連株式掛け目ゼロ」措置に金融相「困惑」呈す

2006年01月19日 12:30

【NIKKEI NeT】によると与謝野馨経済財政・金融担当相は1月19日の閣議後の記者会見の中で、マネックス証券(8698)ライブドア(4753)とその関連会社の信用取引での担保価値をゼロにしたこと(【マネックス証券(8698)、ライブドア関連銘柄の担保価値をゼロ設定へ】)について、「投資家にとって困惑の極み」との見方を示すと共に、「(担保価値の引き下げ)が市場の混乱に拍車をかけたとの疑いを持つことは当然だ」と指摘し、一連の株価暴落と【東京証券取引所】の売買全面停止の一因にマネックス証券の措置があると暗に批判した。

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その上で与謝野金融担当相は「事態が落ち着いた後、市場関係者間で議論がなされることを期待している」とし、証券業界で信用取引の担保やその掛け目の調整について意見を取り交わすべきであるとの考えを示した。

先日までは今回の暴落と混乱はライブドアにだけあるという報がほとんどだったが、当日のチャートによる値動きを見れば一目瞭然の通り、マネックス証券による掛目変更が大きなネガティブファクター(直接担保として持っていた人には追証の危機を避けるための保有銘柄の投売り、他の証券会社でライブドア関連銘柄を持つ人にも「自分のところでも似たような措置がされるのではないか」という危機感からの換金売りなど心理的な問題もあわせ)となったのは間違いない。

リスクを考えた場合、マネックス側の措置が間違いであるとは一概に言い切れないが、市場に与える悪影響を考えると、例えば段階的に掛け目を下げていくなどの措置は取れなかったのだろうかと疑問を投げかけざるを得ない。

なお今件についてマネックス側からの反応は今のところ無い。

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