楽天(4755)、全TBS(9401)株式売却検討との観測記事

2005年12月31日 08:30

【産経新聞社が報じたとされるところ】によると、楽天(4755)TBS(9401)株式大量取得発表に始まった、楽天によるTBSとの経営統合交渉問題で楽天側が、保有するTBS株式をすべてTBSに売却する方向で検討をはじめたことが、楽天幹部の証言で明らかになった。資本提携にこだわり続ければ業務提携が実現できない公算が大きいと判断したためのもの。

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記事によると【楽天(4755)、議決権一部凍結などが内容の覚書を今日にもTBS(9401)と調印】にもある通り、現在TBSと楽天は休戦状態。だが現在でも楽天側がTBSの株式を大量取得したままであることもあってTBS側の態度軟化の兆しは見られない。

その一方すでに報じられているとおり、TBSは他社との間で楽天が提案していたような「放送とネットの融合ビジネス」に向けた手を次々と打ち出しており、さらに他社も似たようなビジネスへの方策が続々発表されている。主導権を握り自己に有利な形で早急にことを進めたいがために資本取得という手をとった楽天だが、結果として遅れをとる羽目になってしまったことは否めない。

ビジネス促進のスピードでつまづき、株式取得のために使った1000億円の利息も莫迦にならない現在、楽天幹部の談とされる「(全株を手放す可能性も)なくはない。あらゆる可能性を考えている」というコメントもうなづける。

とはいえ、全株売却の話は前々から持ち上がっていたこと。年の瀬に経済的なニュースが少なくなることもあり、状況を再確認した一言を元に、上記参照記事が作られた可能性も否定できない。良くある「穴埋め記事」というものだ。つまり、状況の進展はほとんどない、と言っても良いだろう。

ただ、現状の分析に間違いはない。恐らく楽天にとって、今記事にあるような「取得TBS株式のすべてをTBSに売却する」という選択肢が一番良い結果をもたらすに違いない。

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