【更新】楽天(4755)、議決権一部凍結などが内容の覚書を今日にもTBS(9401)と調印(19:15追記)

2005年11月30日 19:15

[YOMIURI ONLINE]によると楽天(4755)TBS(9401)は経営統合の提案について楽天側がいったん取り下げた上で、業務提携交渉に入ることで大筋合意した。11月30日の臨時取締役会で両社がこの方針を確認し、楽天・TBSの社長と仲介役の[みずほコーポレート銀行(8411)]の頭取が3者会談を開いて調印。夕方までに記者会見をし正式発表するという。

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覚書の内容は次の通りだとのこと。

(1)楽天がいったん統合提案を取り下げる
(2)両社で業務提携委員会を作り「ネットと放送の融合」を目指した具体的な提携の内容を来年3月末までに詰める
(3)検討期間中は、楽天が保有する19.09%分のTBS株のうち、10%未満を継続保有し、残りをみずほ信託銀行に信託して議決権行使を凍結する
(4)楽天のTBS株の最終的な扱いについては、検討期間中に話し合う


なお「来年3月末まで」の期間には、楽天経営統合提案の撤回も含まれるため、実質的な棚上げである。また、この期間中は楽天側ではTBS株式は買い増さないとしている。

とはいえすでにTBSでは楽天の提案とは別の独自方針で、(2)に該当する案件を多段的に推し進めており、楽天が「提案する意味のある」内容についてTBSがすんなりと受け入れる可能性は高いとはいえない。また、突然大量の株式を取得した上で経営統合を強引に持ちかける楽天側の手法にはTBS内部でも反発が強く、来年3月末を期限とした交渉の先行きが懸念される。


※追記記事:両社は正式に合意したことを発表した。概要は上記の通り。放送とインターネットの連携を実現するための協議の場として、「業務提携委員会」を設置することも明らかにされた。

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