企業の人事担当者が重点を置くポイント、髪型でも服装でも声の大きさでもなくて……

2009年02月12日 06:30

面接イメージ楽天リサーチなどは2009年2月9日、2010年度新卒採用に関するインターネット調査の結果を発表した。それによると10年度の新卒採用において、人事担当者が学生選抜の際にもっとも注意する点は「話し方」であることが分かった。見た目も大切なことに違いはないが、それよりも内面的な要素をどうにかしてつかみとろうと、人事担当者も色々苦心しているようである(『発表ページ』)。

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今調査は2009年1月26日から27日にかけて、全国の20~60代の男女500人の人事担当者を対象に行われたもの。有効回答数は500。年齢・性別階層は未公開。

調査母体の人事担当者に対し、「人を見る時にもっとも注意する点」について尋ねたところ、もっとも多かった回答は「話し方」で4割近い人が同意を示していた。

人事担当者として人を見るときの注意点
人事担当者として人を見るときの注意点

いわゆる「見た目」に該当する「身なり」「服装」「髪型」などはいずれもさほど多くは無い。「身なり」はそれでも2割近い値を示しているが、「服装」そのものは2%にも満たず、「髪型」にいたっては1%すらない。

これらの意見を見るに、人事担当者の立場としては「付け焼刃でどうにでもなる服装や髪型は、必要最小限対応すべきもの(面接にTシャツ・短パンで来る者などおるまい)」とした上で、「本質として習得していなければ表現できない『話し方』『表情』『立ち振る舞い』」で、個々の学生たちの本当の姿を見抜きたい」と考えているのだろう。

『話し方』『表情』『立ち振る舞い』
人事担当者に限らず、
自分を他人にアピールする時に
欠かせないポイントたち

「身なり」や「服装」は入社してからでもどうにでもなる。しかし本質はなかなか変えることはできない。企業としては出来るだけ「良い中身」を持つ学生を採用したいもの。「中身」を見透かすために、これらの項目を重視するものと思われる。

もちろんこれら『話し方』『表情』『立ち振る舞い』は、人事担当者によるチェック項目にとどまらない。人が他人と接する時に、どのような点を見れば相手の本質が分かるか、それを見極める重要なポイントでもある。「他人との付き合いが苦手だな」と思ったら、まずは「話し方」や「表情」を変えるよう努力してみよう。この2つを変えることができれば、「重要視ポイント」の過半数は獲得したも同然なのだから。


(最終更新:2013/09/01)

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