どうせなら ゲームで英語を 学びたい 二十歳三十路は 五割が賛成

2009年01月27日 06:30

英会話教室イメージ情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアは1月26日、英語学習に関する意識調査結果を発表した。それによると、英語の勉強をする方法としてもっとも望まれているものは調査母体全体では「ゲーム」がもっとも多く、約半数を占めていた。特に女性からの支持率は高く、6割近くを数えていた。一方でオーソドックスな「英会話教室」も4割を超えるなど、高い人気を誇っている(【発表リリース】)。

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今調査は2008年12月25日から29日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員に対して行われたもので、有効回答数は413人。男女比は52.3対47.7で、年齢階層比は20代11.6%、30代48.4%、40代31.2%、その他8.7%。

インターネットの普及により海外の文章が誰でも気軽に閲覧できる時代となり、ますます必要度が高まった「英語」。だが、その一方で普段は(そのネット以外では)触れる機会は滅多に無く、積極的に学習する姿勢を見せなければ習得は難しい。教育課程でも学ぶ時間はあるが、本人に学びたい意欲が高い方が効率もよい。それではどのような方法なら個々の「英語の勉強」はやる気がでるのか・どんな方法で勉強したいのか。調査母体の中でもっとも多数の賛同意見を集めたのは、「DSなどのゲーム」で49.6%を占めた。

英語の勉強をするとしたら、どんな方法がいいですか(複数回答)(全体)
英語の勉強をするとしたら、どんな方法がいいですか(複数回答)(全体)

わずかに数は少なくなるが、「英会話教室」も41.9%と高い支持を集めている。ゲームと英会話教室、この二つがもっとも人気の高い「英語教育の方法」と見てよさそうだ。

また、「本」「DVD」「CD」などの物理的媒体を多少ではあるが追い抜いて、「eラーニング(インターネット)」が上位に来ているのは注目したいところ。かつてはパソコンや通信回線の機能の限界から文字によるものが主流だったが、今では鮮明な動画や音声を使った多次元的なものも可能になっている。まさに「自宅で英会話教室」が出来るものもあり、今後さらに発展していくだろう(場合によってはケータイ経由で、というものも登場するに違いない)。

これを男女別に見ると、男性と女性では趣向に違いがあるのが分かる。

英語の勉強をするとしたら、どんな方法がいいですか(複数回答)(男女別)
英語の勉強をするとしたら、どんな方法がいいですか(複数回答)(男女別)

男性は「DSなどのゲーム」よりむしろ「英会話教室」の方を好むのに対し、女性はとびきり「DSなどのゲーム」を利用したいことが分かる。他メディアでは「CD」がわずかに女性の方が多いものの他は概して男性の方がやや割合が高く、いかに女性がゲームという手段を利用したいかが改めて確認できる。「ゲームは男性の方が好きこのんでいるのでは」という印象もあるため、意外に思われる方もいるかもしれない。

ちなみにこちらが年齢階層別。「その他」(50歳以上)は対象数が少なくぶれの可能性も高いので参考値でしかないが、それでもやはり「DSなどのゲーム」は若年層に人気が高いことが見て取れる。

英語の勉強をするとしたら、どんな方法がいいですか(複数回答)(年齢階層別)
英語の勉強をするとしたら、どんな方法がいいですか(複数回答)(年齢階層別)

興味深いのは「英会話教室」だけでなく「eラーニング」でも、20代より30代・40代の方が要望率が高いこと。ゲームや英会話教室と比べて意向数そのものは少ないが、幅広い年齢層の支持が「eラーニング」にはあるのかもしれない。


【約2割が「DS使って自分で勉強!」、ジャンルは「語学」「脳力」「漢字力」】【「成績向上」成果アリ・大阪電通大でDSを英語などの授業にて全員に貸与決定】【DSを勉強の手助けに! 「DStudy」に効果アリ】などにもあるように、元々インターフェイスに優れている携帯ゲーム機を「教育用器材」として用いる試みは各所で行われており、良好な結果を示している。汎用性の高い携帯電話とあわせ、今後携帯ゲーム機を「勉強のために」用いる状況も増えてくるに違いない。

携帯ゲーム機で英会話学習イメージなお今調査の別項目で尋ねている「あったら欲しいと思う教材」では「ネイティブに教わる」「英語が苦手だったが克服した人から学ぶ」「カリスマ講師モノ」がトップ3についた。この三種類の講師を揃え、DSなどの携帯ゲーム機を用い、リアルタイムで回線を接続して行える(=擬似的な英会話教室になる)教育ソフトがあれば、人気項目の上位を兼ね備えたものになる。あるいはパソコン経由で行い、「eラーニング」の要素を加えてもよい。

不景気で家計の出費を削る中でも、教育費は軽減されることなく、むしろ増加傾向にある昨今。色々な試行錯誤の中で、より効率的で教わる子ども本人も望むスタイルの「英会話学習法」が続々登場してくるだろう。

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