お家事情もあり、換金売りの性質が強いらしい…東京株式市場での外国人投資家の売買動向、二週ぶりに売り超し(2009/01/22)

2009年01月22日 19:35

株式イメージ東京証券取引所は1月22日、2009年1月13日から1月16日(1月第2週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによるとこの週に外国人投資家が株を売った総額は2兆1766億1799万1000円なのに対し、買い総額は1兆8720億6967万3000円となり、差し引き3045億4831万8000円の売り超しとなった。これは先週から転じて二週ぶりの売り超しとなる。なお個人が買い超しに転じ、法人・個人・証券会社が買い超しの状態になっている(【最新発表リリース、PDF】)。

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1月13日から1月16日における各部門別の売買動向は次の通り。

・法人……3762億2443万1000円/6567億3436万9000円(2805億0993万8000円買超)
・個人……8217億5823万8000円/1兆1029億3872万7000円(2811億8048万9000円買超)
・外国人……2兆1766億1799万1000円/1兆8720億6967万3000円(3045億4831万8000円売超)
・証券会社……819億5635万8000円/1042億3548万1000円(222億7912万3000円買超)

(それぞれ売り/買い(差し引き))


また、この15週間における外国人投資家の動向は次の通り。

9月29日~10月3日……3426億6015万5000円売超
10月6日~10日……329億9723万0000円買超
10月14日~17日……2039億8125万1000円売超
10月20日~24日……651億0249万7000円売超
10月27日~31日……4163億5485万3000円売超
11月4日~7日……1944億0524万7000円売超
11月10日~14日……3382億7597万8000円売超
11月17日~21日……5143億1077万0000円売超
11月25日~28日……353億9015万7000円買超
12月1日~5日……3502億8486万6000円売超
12月8日~12日……1880億9776万1000円売超
12月15日~19日……912億8884万9000円売超
12月22日~26日……1363億4896万8000円売超
12月29日~30日……140億4649万4000円売超
1月5日~9日……392億0509万8000円買超
1月13日~16日……3045億4831万8000円売超


今回該当週は12日が成人の日でお休みだったため実質的に4営業日による統計となったが、案の定外国人投資家は非常に大きな額で売り超しに転じてしまった。やはり基本方針としては売りが継続しているのだろう。お家事情もあり、換金売りの性質が強いものと思われる。

一方今回のデータで気になるのは、前回と比べて法人・個人の売りが思いっきり減少したこと。それぞれ約半分の額にまで落ち込んでいる。株価が下がっている状況で売りが減少したということは、外国人投資家が続々投げているのをせっせと拾うのが中心で、売りは後回しのパターンなのか。

来週以降は発表が通常ペースに復帰。株価は相変わらず低迷を続け、半年来、そして今世紀に入ってからの最安値である6994円90銭を目指そうかという勢いですらある。直近の材料としては欧州、特にイギリスの金融危機が迫っていることや、国内の大手産業の下方修正などネガティブなものしか見られない。しばらくはじっとしていなければならないのだろうか。

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