風邪やインフルエンザから身を守る、誰にでもできる予防法

2009年01月14日 08:00

手洗いイメージ寒さが身体にこたえ、風邪やインフルエンザをはじめとする各種感染症が流行るこの時期、色々な予防法がちまたで話題となる。その中でももっともメジャーで子どもから大人まで誰にでもすぐできるのが「手洗い」と「うがい」。【HealthDay】ではこのうち「手洗い」について、「医師がオススメする、身体を健康に保つ最良の方法(Doctors say it's the best way to keep colds and flu at bay.)」と解説している。いわく「手洗いをして手を微生物から守るのは、インフルエンザや風邪をはじめとする各種感染症を予防する、もっとも簡単で効果的な方法」とのこと。

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アメリカ・ペンシルベニア州大学のハーシーにあるMedical Centerで家庭・地域医学のThomas Weida教授は「感染症は手を経由して広がっていく。手洗いの習慣を持つことでそれらの病気の拡散を防ぐことが出来る」と言及している。またアメリカ疾病対策センター(CDC)でも同様に、手洗いをインフルエンザ予防策の最重要法の一つとして掲げている。

アメリカでは実に毎年7600万人もの人が食物を介した病気にかかり、そのうち5000人が亡くなっている。「微生物は日常生活のあらゆる物に付着している可能性がある。電話やキーボード、スーパーのカート、エレベーターですら、だ。そして手から目や鼻、口を経由して体内に浸透する。よって手洗いをすることで各種細菌感染すら予防できる」とはNPO団体MultiCareのMarcia Patrick氏の談。

同記事では石けんと水を使った基本的かつ効果的な手洗いの方法も紹介されている。

・まず最初に温水で手を湿らせる。
・手に石けんを乗せる(恐らくは泡状などのハンドソープを想定しているのだろう。普通の石けんでも手がぬれているので容易に手になじませることができる)。
・少なくとも15~30秒間、手や指の間の表面をくまなくこすり、細菌などの微生物を取り除く。
・石けん(と微生物)を水で十分に洗い落とす。
・ペーパータオルで手の水分をふき取る。
・蛇口を閉める。


最近は抗菌仕様の石けんもよく目に留まる。今回名前が挙がっている両氏はこれについて、意見が対立している。推奨する一方で、あまり頻繁に使うと肌に合わない場合もあるので、通常の石けんの方が良い、という意見もある。しかし両氏とも、アルコールを使った消毒用ジェルを推奨していることでは意見が一致する。曰く「アルコール消毒用ジェルは非常によく殺菌してくれる。バクテリアの99%以上を退治してくれるんだ」とのこと。

手洗いの場面は多種多様に及ぶ。外から帰宅・帰社した際はもちろんだが、他に食前、トイレで用を済ませたあと、おむつを取り替える前後、動物と触れた後や動物の排泄物・ゴミを処理した後、病人を看護したり病人が用いた包帯などのゴミを処分した後、けがの治療前後、さらには鼻をかんだ後、せき、くしゃみの後にも手を洗うことをすすめている。

うがいはともかく手洗いは面倒くささから、ついつい省いてしまいがち。しかし元記事で指摘されているように、体内に感染症の元となる細菌・バクテリアを取り込んでしまうきっかけとなりうるだけに、注意が必要。一度習慣にしてしまえば、あとは面倒くささも感じなくなるので、まずは自分自身と周囲の人に「うがいと手洗い」を習慣づけるよう努力して・させてみよう。


(最終更新:2013/09/05)

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