ローソンが社用車両に三菱自動車の電気自動車を導入。今夏以降は本格導入も

2009年01月10日 12:00

ローソン版iMiEV(アイミーブ)イメージ[ローソン(2651)]は1月9日、1月12日から東京都内で電気自動車の業務使用における実験を開始すると発表した。【三菱自動車(7211)】の電気自動車「iMiEV(アイミーブ)」1台をスーパーバイザー(本部から派遣される店舗の経営指導員)の店舗巡回車として使用し、走行性能や充電時間などを確認していくことになる(【発表リリース】)。

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ローソンで使われる「iMiEV」
ローソンで使われる「iMiEV」

今回試験利用される「iMiEV」は三菱自動車の軽自動車「i(アイ)」にリチウムイオン電池と永久磁石式同期モーターを搭載した電気自動車。家庭用交流電源(100・200ボルト)と急速充電器向けの3相200ボルトでの充電が可能。最高時速は130キロで、1回の充電では160キロ(先行試験車では130キロ)の走行ができる。なお電気代は1回の充電につき数百円とのこと。

三菱自動車側では積極的に他企業と提携し、同車両の実証実験データを確保し改善に努めている。今サイトで紹介した限りでも、【寒冷地での電池性能をチェック・三菱自動車の電気自動車「i MiEV(アイ ミーブ)」北海道で試験走行開始】【田辺三菱製薬、三菱自動車製電気自動車「i MiEV」を営業車として導入と発表】【三菱自動車(7211)、電気自動車「i MiEV」の電力会社との共同研究を開始】など多数の例が認められる。今回のローソンとの提携では、コンビニエンスストアとしては初の取り組みとなる。

またローソン自身も今回の試験導入を元に、今夏には本格的導入を予定しているという。具体的にどの車種をどれくらい導入するかは明らかにされていないが、現時点で業務用社有車は1600台ほど、うち8割ほどがハイブリッド車・アイドリング自動ストップ車であり、これらを電気自動車に切り替えるとの話であり、総計で1300台ほどに達するものと思われる。

同時にローソンでは「充電設備等のインフラ整備についても検討を進め、電気自動車の普及促進に努めてまいります」と言及しており、何らかの形で電気自動車用の充電設備(例えばコンビニ駐車場に有料の電気自動車用充電プラグを設置する)を提供することも示唆している。

原油価格の高騰で推し進められた電気自動車開発も、その後の急落と不景気感により、ひとときほどの切迫感は無くなったかのように見える。しかしガソリンエンジン車両から次の世代へむけた歩みは、確実に踏み出されているようだ。

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