電車内の迷惑行為、トップは「座席の座り方」

2009年01月02日 12:00

座席イメージ日本民営鉄道協会は2008年12月18日、同協会ウェブサイト上で行った「駅と電車内のマナーに関するアンケート」の結果を発表した。それによると、利用客がもっとも迷惑に感じる行為としては「座席の座り方」がトップについた。これは5年連続してのこととなる(【発表リリース】)。

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今調査は2008年10月1日から11月30日までの間、同協会ウェブサイト上で行われたもので、有効回答数は813件。男女比、年齢階層比は非公開。

総合的な「駅や電車内の迷惑行為」でもっとも嫌がられているものは「座席の座り方」。空きスペースの真ん中に座って詰めようとしないとか、足を大きく開いて余計なスペースを取るとか、果ては横になって寝ている、という類だろう。

「駅や電車内の迷惑行為」でもっとも嫌がられているもの
「駅や電車内の迷惑行為」でもっとも嫌がられているもの

第二位には「泥酔状態での乗車」、第三位は「電車内で騒ぐ」、第四位は「携帯電話の使用」など、いつどこででも起きうる状況が上位を占める。「泥酔状態」はともかく、他の行為は誰もが成しうる行為なため、自分自身にも言い聞かせて注意を払う必要がある。

調査では時間帯別の迷惑行為ランキングも掲載されているが、トップの行為のみを抽出すると次のようになる。

・平日早朝……座席の座り方
・平日ラッシュ時……ヘッドホンからの音漏れ
・平日昼間……携帯電話の使用
・平日夕方ラッシュ時……座席の座り方
・平日深夜……泥酔状態での乗車
・土日祝祭日……電車内で騒ぐ


出社・出勤時に寿司詰めになっているところで、大音量でヘッドホンから漏れる音を強制的に聴かされる、深夜飲み会でぐでぐでに酔った後電車に乗り込んで周囲の人に良く分からない因縁をつけてくる酔っ払い、休日にお出かけする家族の子どもたちが電車内で走り回る、などなど情景が容易に想像できてしまう。

迷惑行為として挙げられている項目を見返すと、いずれも「している側は『迷惑行為であると自認していない』行動」であることが想像できる。座席の座り方にしても本人が「これは迷惑だな」と考えた上でやっていることではないし、携帯電話も「自分が良ければかまわない」との考えに基づくもので他人のことまで頭が回らない上での話。

「泥酔状態」はさておくにしても(酔っ払いに通常の思考を求めようとすること自体が困難)、他の行為は電車の利用者一人一人がもう少し「他人への配慮」を考えれば減らすことができる。自分が一番かわいいのは理解できるが、もう少しだけ他人のことを考えた上で行動してみてはいかがだろうか。皆が他人への配慮をすれば、巡り巡って自分自身にも返ってくるのだから。

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