【更新】「居酒屋でもう一軒」から「我が家で一杯」へ・サラリーマンの「うちこもり現象」

2009年01月01日 12:00

屋台イメージ昨年末の[読売新聞]に興味深い記事が掲載されていた。小型の調理家電がサラリーマンなどに好評だという。特におでんや焼き鳥など、居酒屋をはじめとしたサラリーマンにとっては「憩いの場」で口にする食品を自前で作れる機器が良く売れており、曰く「お酒は我が家で」との考え方からくるものだそうな。

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少しでも経費を削減するため、外食から内食へという動きはすでに多くの記事で紹介しているし、ファストフードや定食屋に行くことすらもったいないという考え方からお弁当を持参する人も増えているとの話もある(【外食から中食、そして弁当へ!? 食品値上げで弁当箱が飛ぶように売れる現実】)。今回の記事によれば、いわば「うち(内・家)にこもる現象」は、働き人の仕事の後の息抜きの場にも現れていることになる。元記事ではこれを、外出を控えることから「巣ごもり消費」と命名している。

元記事では売れ筋の商品が色々とピックアップされていたが、具体的には

・『やきとり屋台』『たこやき器』『グリル鍋』……前年比2~3割増し
・「やきとり屋台」『【屋台おでん』……業務用のミニチュア版。会社帰りのサラリーマンが夕方買って行く。


などが挙げられている。探せばまだまだ色々とありそうだ。

元記事でもう一つ例として挙げられていたのは、先日上場を果たした【らでぃっしゅぼーや(3146)】が12月に発表した【アンケート調査結果(PDF)】。これによると1年前と比べて外食の頻度が変わったかどうかについての質問に対し、「増えた」は7.9%にとどまり、「変わらない」は54.6%、そして「減った」は37.5%に達しているという。「減った」理由はやはり「可処分所得の減少」「外食価格の高騰」「食事の時間に自宅にいる時間が増えた」からとのこと。

使えるお金が減り、使う場所での値段が上がれば、相対的に安上がりで済みそうな自炊に人の興味関心が向くのは自然の摂理。高いところから低いところへ水が流れるのと同じ理由だ。

思い返してみれば先日、当サイトグループの【レシピサイト(不破雷蔵のレシピ雑記帳)】が話に登った時に「お酒のおつまみになるようなレシピはある?」と聞かれたことがあった。その時は特に気づくことも無く応答していたが、考え直してみれば今記事が指摘しているように「巣こもり消費」「うちこもり現象」の表れだったのではないか、と思えて来た。

もしかすると景気の変動は、サラリーマンのライフスタイルをも変えていくのかもしれない。


■関連記事:
【ニューミニハンディ鍋】

(最終更新:2013/09/05)

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