国産品 意識するのは8割強、女性はいっそう用心重ねる

2009年01月09日 06:30

買い物イメージ情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアは1月8日、食品の生産国に関する意識調査結果を発表した。それによると、スーパーなどで食品を購入する際に、国産であるか否かを意識している人は全体の8割強を占めていることが明らかになった。男女別では男性より女性の方がより意識度が高く、食品への慎重さがうかがえる(【発表リリース】)。

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今調査は2008年12月9日から11日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員に対して行われたもので、有効回答数は430人。男女比は53.7対46.3で、年齢階層比は20代10.7%、30代51.9%、40代29.8%、その他7.7%。

ここ数年食品の安全性と生産国に絡む事件・事故が絶えないが、昨年は出だしから毒性ぎょうざの問題など、消費者の食卓を脅かすニュースが相次いだ。国内だから安全、と言い切ることはできないが、何かあった際の対応の問題や「現場が見える」ことなどから、別機関の調査でも「国産が一番不安感がない」という結果が出ている(【「中国産生鮮食料品がもっとも不安」日中両国民が回答】)。

そこで、スーパーなどで食品を購入する際、国産かどうかを意識しているかと尋ねたところ、全体では8割強が「何らかの形で意識している」と回答する結果が出た。

スーパーなどで食品を購入する際、国産かどうかを意識していますか
スーパーなどで食品を購入する際、国産かどうかを意識していますか

商品を問わず国産を意識する人は4割強、女性に限れば5割近く、40代以降にいたっては過半数に達している。国産というだけで安心感が出てくるのだろう(これは多分に「国産だから安心」より「外国産よりは」という比較論における心境だと思われる)。

主要品目について、国産を意識しているか否かを尋ねると、もっとも多いのは「野菜」、次いで「米」という回答が出た。

国産かどうかを意識して購入している食品は何ですか?
国産かどうかを意識して購入している食品は何ですか?

逆に考えれば、それだけこれら上位の食品群では海外産が多く流通していることになる。昨年頭のぎょうざ事件のイメージが強いだけに「加工食品系が上位に来ているかな」と考えられもするが、実際には野菜や米、肉類など原型を留めている食品が上位に来ているのが分かる。また「魚介類」をのぞいたほとんどの項目で、男性より女性の方が国産品であることを意識して購入している傾向も確認できる。

買い物イメージ注意してほしいのは、すべてがすべて「国産だから安心」「外国産だから危険」ではないこと。国産品でもトラブルを起こしたものは山ほどあるし、輸入された食品はそもそも安全であることが前提となっている。何かあったときの対応に(国を隔てることによる)違いが生じる、国毎の習慣が異なるなどのハードルはあるが、一概に「外国産はダメ、国産だけ」という考え方も問題だということを頭の片隅にでも入れておいた方がよいだろう。

もっとも、自給率のことを考えれば、(外国産を敵視するのではなく)もう少し国産の食品を「愛しても」良い気はするのだが。

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