カーナビ付自動車普及率、4年で1割増加

2009年01月06日 12:00

カーナビイメージマイボイスコムは2008年12月22日までに、カーナビ(カーナビゲーションシステム)に関する調査結果を発表した。それによると、調査母体の中でカーナビ付の自動車を所有しているは全体の5割近くに登っていたことが明らかになった。同じような調査を実施した約4年前と比べると約1割の増加となる(【発表ページ】)。

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今調査はインターネット経由で12月1日から5日の間に行われ、有効回答数は1万5163人。男女比は46対54で、年齢階層比は30代が36%、40代が29%、50歳以上が18%など。

道に迷っても大型サイズの地図に頼る必要もなく、目的地を指定すれば適切な道案内もしてくれる、登場以前の人が見たら魔法の道具にすら見えるかもしれない「カーナビ」ことカーナビゲーションシステム。当初はデータをCDなどの外部記憶媒体で提供するだけだったが、最近ではネットに接続して多種多様なサービスを提供する機能もかね備わったものも登場している。

そのカーナビを搭載した自動車を持っているか否かについて、過去3回分もあわせて計4回分の問い合わせ結果をまとめたのが次の図。最新データでは47.0%の人が「カーナビ付の自動車を保有している」と答えている。

あなたのご家庭ではカーナビ付の自動車をお持ちですか
あなたのご家庭ではカーナビ付の自動車をお持ちですか

4年ほど前に実施した調査結果の36.2%と比べると約10%ほどの増加を見せている。調査母体がまったく同一なことはありえず、多少のぶれが生じている可能性はあるが、都合4回のほぼ定点観測の結果が次第に増加している傾向を見せていることからも、カーナビが確実に普及しつつあるようすが確認できる。

なおここで挙げられている「ネット接続可能」とは「インターネット」のことを指し、渋滞・交通規制情報を教えてくれる【VICS】とは別物(別項目の選択肢でもそれぞれ別に区分されている)。

また、マイボイスコムのアンケート調査以外でカーナビの普及度合いを確かめられないかと調べたところ、【日本自動車工業会の定期配信情報】で該当する資料を見つけることができた。

カーナビ出荷台数推移(日本自動車工業会サイトから)
カーナビ出荷台数推移(日本自動車工業会サイトから)

表上の「市販」はカーナビのシステムが別売りされているもの、「ディーラーOP」は自動車販売店でオプションとしてつけてくれるもの、「ライン純正」は最初から車載システムとして組み込まれているものである。一時期は「ライン純正は古いタイプのものが多い」として敬遠されている向きもあったが、最近では機能も充実し、何より車内インテリアと一体化している(はじめから組み込まれているのだから当然)などの点が功を奏し、普及数が増えているとのこと。ともあれ、加速度的に普及数が増加しているのが理解できよう。


かつては「方向音痴は自動車運転を控えた方がよい」とまで言われていたが、カーナビの進歩がその言葉を旧態依然のものとしつつある。最近では直上の「VICS」で渋滞・交通規制情報を入手できるだけでなく、インターネット経由で通過予定地点の多彩な情報(例えば観光名所やお食事・休憩所)を入手できるシステムも登場し、注目を集めている。

カーナビイメージ単に現在位置や行き先までの道先案内人だった「カーナビ」も、技術の進歩と共にさまざまな「案内」をし、運転手の便宜を図ってくれるようになる。もっとも、人間が一度に処理できる情報には限界がある(そもそも大抵において、まずは「安全運転」をしなければならないのだから)。先の【カーナビで「こんな機能いらない!」トップについたのは……】でも触れたように、「処理しきれないよ」「必要ないネ」と捨てられる機能も多数表れることだろう。その過程を繰り返し、カーナビは進化を重ねていくに違いない。

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