【更新】100円マックは日本だけではなかった

2009年01月29日 08:00

ダラーメニューイメージ先日[NIKKEI NeT]などで、2009年1月26日に発表されたアメリカのマクドナルドにおける2008年10月~12月期決算の状況が語られていた。その中で「1ドルのメニューなどが好調で」という表現が目に留まった。マックのお値打ちメニューといえば日本では「100円マック」が知られているが、それがアメリカにも「1ドルマック」として存在するのを耳にしたのは初めて。そこで、決算内容とあわせてちょっとのぞいてみることにした。

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まずは決算内容。具体的には[こちらのリリース]。概要をかいつまんでながめると次の通り。

・来客数は1日あたり、のべ5800万人以上に増加。
・2008年の年間売上は全世界で6.9%アップ。アメリカは4.0%、ヨーロッパは8.5%、アジアや中東、アフリカなどは9.0%。
・2008年第4四半期では売上は全世界で10%アップ。アメリカ5.0%、ヨーロッパ7.6%、アジアや中東、アフリカなどは7.2%。
・2008年第4四半期の売り上げは55億6500万ドル。前年の57億5360万ドルと比べて3.3%の減少。ただし円以外の基軸通貨に対してドルが相対的に高くなっているため、この効果を除外して計算すると5%の増収になる。営業利益は15億0220万ドルで、前年の13億5460万ドルと比べて10.9%の増加。ドル高効果を考慮すると実に20%に達する。純利益は9億8530億ドルで、前年の12億7320ドルと比べると23%のマイナス(ドル高効果を考慮して17%の減)だが、これは税金に絡む特別利益が今年はなくなったため。
・アメリカでは朝食やチキンなど各種メニューが全般的に好調。便利で安価なメニュー(ダラーメニューなど)が受けた。
・ヨーロッパではブランド力の浸透が進む。季節限定メニューやプレミアムメニューが人気。
・アジア、太平洋、中東、アフリカ地域では朝食メニューをはじめスタンダードなメニューが売れている。


日本国内でもマクドナルドは堅調な業務成績を残しているが、それは世界中に及んでいるようだ。

さて。

元記事では「世界的な景気減速に対応して強化した1ドルのメニューなどが好調で」という表記があった。日本では100円マックのコピーと共に、1つ100円の廉価なメニューが用意されている。アメリカでも同じようなものがあるのか、と調べてみたら、実際に存在した。名前は[Dollar Menu(ダラーメニュー。1ドルメニュー)]。

100円マックのアメリカ版こと「ダラーメニュー」の公式サイト。寸劇が絶え間なく流れている。
100円マックのアメリカ版こと「ダラーメニュー」の公式サイト。寸劇が絶え間なく流れている。

メニューは次の通り。

・Fruit 'N Yogurt parfait(パルフェ。アイスクリームのようなデザート)
・Fries(ポテトフライ)
・McDouble(ダブルマック)
・Pies(アップルパイ)
・McChicken(マックチキン)
・Soft Drink(ドリンク)
・Side Salad(サイドサラダ)
・Hot Fudge Sundae(ホットファッジサンデー。アイスの上に熱いチョコをかける)


サイト内ではアメリカで今流行っている演出方法の一つ「リアリティーショー」(タレントや脚本を使わず、ありふれた素人出演者たちによる実録番組)を模した「リアリティハウスショー」が演出され、庶民に身近なメニューであることをアピールしている。

アメリカでの人気は決算発表のリリースにもあるように好調で、ブログではこのメニューを使ったレシピなどの考案も行われている。例えば【ここでは】、ダラーメニューのサイドサラダにチキンナゲットを4つ買い(あちらでは4個から販売している)、そのナゲットを細かくちぎってサラダに混ぜ「チキンサラダを作ろう」という話で盛り上がっている。

ともあれ、ダブルマックやドリンクはともかく、ポテトやデザート系は日本より豪華(というよりお目にかかれない)なラインナップ。うらやましいと思う人も多いに違いない。

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