外国勢がクリスマス休暇をひかえ売買を縮小する傾向を示す中で…東京株式市場での外国人投資家の売買動向、三週連続して売り超し(2008/12/27)

2008年12月27日 09:00

株式イメージ東京証券取引所は12月26日、2008年12月15日から12月19日(12月第3週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は2兆9329億5672万5000円なのに対し、買い総額は2兆8416億6787万6000円となり、差し引き912億8884万9000円の売り超しとなった。これは先週から続いて三週連続の売り超しとなる。なお個人・証券会社共に売り超しを継続し、法人のみが買い超しの状態だ(【最新発表リリース、PDF】)。

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12月15日から12月19日における各部門別の売買動向は次の通り。

・法人……6912億7161万5000円/9337億7095万8000円(2424億9934万3000円買超)
・個人……1兆5724億9950万1000円/1兆4103億6676万1000円(1621億3274万0000円売超)
・外国人……2兆9329億5672万5000円/2兆8416億6787万6000円(912億8884万9000円売超)
・証券会社……1366億1295万8000円/1305億8694万5000円(60億2601万3000円売超)

(それぞれ売り/買い(差し引き))


また、この15週間における外国人投資家の動向は次の通り。

9月1日~5日……2113億5241万3000円売超
9月8日~12日……2958億3155万5000円売超
9月16日~19日……1091億3051万6000円買超
9月22日~26日……1476億2196万5000円売超
9月29日~10月3日……3426億6015万5000円売超
10月6日~10日……329億9723万0000円買超
10月14日~17日……2039億8125万1000円売超
10月20日~24日……651億0249万7000円売超
10月27日~31日……4163億5485万3000円売超
11月4日~7日……1944億0524万7000円売超
11月10日~14日……3382億7597万8000円売超
11月17日~21日……5143億1077万0000円売超
11月25日~28日……353億9015万7000円買超
12月1日~5日……3502億8486万6000円売超
12月8日~12日……1880億9776万1000円売超
12月15日~19日……912億8884万9000円売超


今回該当週は特に外国勢がクリスマス休暇をひかえ売買を縮小する傾向を見せる中、全体的な不信・不安感はあるものの大きな経済的イベントも発生せず、値動きも小幅なものとなった。売買動向を見てもすべての部門で取引額全体が減少しているのが分かる。そのような中でも「法人(自社株買い?)は買い超し」「個人・証券会社・外国人は売り超し」という状況に変わりは無い。とりあえず例の「ビッグ3」の年越しは出来そうで、それだけが「数少ない」「短期間ながらの」プラス材料といったところか。

来週は祝日を一日はさみ、さらに外国勢は多くが休暇に突入しているため、出来高が極端に少ない状況が予想される。そのような中で各部門がいかなる姿勢を見せるのか、注目したいところだ。

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